宮城学院女子大学学芸学部日本文学科では、一昨年初めて開催した特別公開シンポジウム「怪異と幻想の日本文学」、昨年、学外で開催した特別公開講座「夏の怪談教室―怪異と幻想の日本文学vol.2」に引き続き、「夏の怪談教室―怪異と幻想の日本文学 vol.3」を下記の要領で開催いたします。
夏の怪談教室―怪異と幻想の日本文学 vol.3
日時:7月28日(土) 13:00~16:30
会場:仙台市市民活動サポートセンター 6階セミナーホール
13:00~14:30 石川 秀巳 (東北大学名誉教授) 「われこそは玉梓が怨霊 ―『南総里見八犬伝』と怪異―」
14:45~16:15 深澤 昌夫(本学教授) 「江戸怪談の魅力と深層」
*時間はおおよその目安です。
この講座は学都仙台コンソーシアム・サテライトキャンパス公開講座2018の中で行われ、事前申込が必要となります。
申込先ですが、本学学生は日本文学科副手室に、一般の方々は宮城学院女子大学教務センターまで、FAX(022-279-4746)かE-mail(kyomu★mgu.ac.jp ※「★」記号を「@」記号に置き換えて下さい)、もしくは往復はがきに、住所、氏名、電話番号・ファックス番号、希望する講座名を記入の上、お申込みください。定員は80名、入場無料です。
夏、真っ盛り、今年も文学の世界に涼を感じてみませんか。皆さまのお申込をお待ちしています。
石川 秀巳(東北大学名誉教授/近世文学) 「われこそは玉梓が怨霊 ―『南総里見八犬伝』と怪異―」
『里見八犬伝』は、人間のお姫様と飼い犬との間に「誕生した」里見八犬士の活躍を語る、大長編伝奇小説です。物語の基本構想に関わるそうした異常出生は、妖婦玉梓の呪いの結果と見なされてきました。が、その点について、初刊当初から疑問が出されてもいたのです。八犬士ははたして呪いの子であったのか。『八犬伝』における人倫/怨霊のせめぎ合いを腑分けしてみましょう。
深澤 昌夫(本学教授/近世文学・芸能) 「江戸怪談の魅力と深層」
江戸時代、不思議な話を語り合い、不思議なものを描くことが流行します。江戸時代ぐらい、怪談が流行った時代はありません。今回は皆さんにも馴染みが深い「牡丹灯籠」を中心に、どこがどう面白いのか、どこがどう怖いのか、そもそもこのお話はいったい何なのか? その仕掛けや工夫、構造に注目して江戸怪談の魅力と深層/真相に迫りたいと思います。
お問合せ:日本文学科副手室(C303 022-277-6121)