みなさん、こんにちは。現代ビジネス学科の成田凌です。2023年4月に着任しました。
専門分野は社会学(なかでも農山漁村・地域社会、都市)で、主に「地方農山漁村(周縁的な地域)の暮らしや持続可能性」や「地方出身者の地域移動(とくにUターン意識・可能性)」について、青森県出身の首都圏在住者や青森県内の農山漁村、東京都内の周縁部を対象とした調査研究をおこなってきました。
ゼミナール(担当科目・研究室)のテーマは「地域社会」で、授業では「地域社会論」や「リベラルアーツスタディーズB(地域とくらし)」などを担当しています。授業・ゼミでは、「地方からの人口流出を食い止める/地方に人びとを呼び込むための画期的な方策や成功要因」を教員が一方向的に紹介・教授するのではなく、人びとの暮らしと「地域社会との関わり方」について受講生とともに考え、議論することを重視しています。
2023年度のゼミ活動では、「日本社会のどこにでも見られる弊害が20~30年先取りした形で顕在化している」ともいわれる東日本大震災・津波被災地域の一つ、石巻市雄勝町をフィールドに調査をおこなうことにしました。
本年度は1年目ということもあり、前期は手探り状態の中で、具体的な調査テーマや方針について、毎回ゼミ生とともに頭をひねりながらのゼミ活動となりました。現代ビジネス学科の他のゼミと異なって目に見える形での「成果」を目標として見据えるのが難しかったり、そもそも自分たちで主体的に調査設計すること自体が初めての経験だったりと、学生にとっては大変な半期だったと思います。
ですが、学生の作成する資料や発表・議論の内容についても着実な成長がみられ、本格的に調査を実施する後期のゼミ活動が待ち遠しい状況にあります。
※ゼミ活動やゼミ生の声については、以下のページで紹介しています。ぜひご覧ください。
→現代ビジネス学科の学びの特徴「ゼミナール」【⑤成田凌ゼミナール】
→石巻市雄勝町でフィールドワークを実施【ビジネス実践実習(成田ゼミ)】
→卒業論文中間報告会を行いました【ビジネス研究演習(成田ゼミ)】
私たちの暮らしがどのような形で地域社会と関わっているのか、みなさんが今後の人生のなかでどのように地域社会と関わっていくことになるのか、ぜひ一緒に学び、考えていきましょう。
◆ 成田凌 准教授(現代ビジネス学科)の教員紹介ページはこちら