現代ビジネス学科石原ゼミナールと石巻市の水野水産株式会社が連携して開発した「北の揚蒲鉾」が3月1日より発売されました。この商品は、国産(北海道産)のスケトウダラ・ホッケ・ニシンのすり身を使用した練りものです。味付けに関しては、化学調味料を使用せず、天然由来のもののみを使用しています。
商品のタイプは「プレーン」と「国産野菜」の2種類。「プレーン」タイプは、魚本来の食感と味わいを楽しむことができます。また「国産野菜」タイプは、石臼で練り上げたすり身に厳選した3種の野菜を配合しており、野菜から引き出される味わいを楽しむことができます。商品の開発に際しては、市場分析の段階で練り物製品の開発動向を踏まえるとともに、価格が変動するすり身の状況について考察しました。さらに、ポジショニング分析を行いながら、競合製品との差別化をはかるための方策について検討しました。
石原ゼミでは、東日本大震災後から石巻市の被災企業とともに地域性を生かした商品を開発しており、水野水産株式会社とは農林水産省主催「フード・アクション・ニッポンアワード2019」で最高賞を受賞した「鯖ちくわ」や青森県・岩手県に伝わる「南部の堅豆腐」を使用した「豆富天」などの商品を開発してきました。
まもなく、震災から10年の歳月が経過しますが、被災企業を取り巻く環境は厳しい状況です。マーケティングを専攻している石原ゼミでは、これからも「地域の方々と連携し」「地域の現場で」「地域産業の復興に資する商品を」開発していきたいと考えております。商品をお見かけの際には、ぜひお試しください。
<参考情報>
◆産学連携開発商品「南部の堅豆腐」が表彰されました[2021.1.28 News Topics]
◆フード・アクション・ニッポンアワード2019で入賞[2019.9.25 News Topics]