宮城学院女子大学のキャンパスに紅葉が映える美しい日、日本文学科は日本文学会と共催で、穂村弘氏と池上冬樹氏の一般公開特別対談を開催しました。前期に開催しました唯川恵氏と池上冬樹氏の特別対談に続く、日本文学科特別企画第二弾です。
穂村氏は歌人として非常に有名ですが、同時に優れたエッセイストでもあり、批評家でもあり、さらには絵本翻訳家でもあるという多彩な方です。池上氏もまた、複数の新聞や雑誌などで連載を抱え、第一線で活躍し続ける文芸評論家です。同時に、日本文学科の非常勤講師として、今年度より「創作論」を教えてくださっています。池上氏の素晴らしい交友関係の広さ、人望の厚さから実現したのが今回の特別企画第二弾となります。
様々な媒体で大活躍の穂村さんが宮城学院にくる!当日は、日本文学科の学生だけでなく、他学科からもたくさんの学生が駆けつけました。外部からの問合せが非常に多かった今回の特別対談。学外からお越しいただいた方もたくさんおりました。中には日本文学科の卒業生の姿もあり、歴史ある学科ならではの懐かしい邂逅もありました。約420名が集った特別対談では、穂村さんによる短歌論や、最近文庫化もされた角田光代さんとの恋愛考察エッセイ『異性』の話、穂村さんのお父さんとのエピソードなどまで話題が及び、お集りいただいたあらゆる世代の方々の興味関心をひく話題構成となりました。
特別対談終了後には、穂村さんによるサイン会が開催されました。サイン第一号は日本文学科の学生でした(おめでとうございます!)。会場となった大学講堂にて、穂村さんの書籍販売も行いましたが、すぐに完売となりました。穂村さんはご自身の短歌をサインと一緒に書いてくださることでも有名な方です。しかも、書いていただける短歌は、人それぞれ違うのです。サインをいただいた皆さん、どのようなうたが書かれておりましたか?穂村さんの魅力はそれだけではありません。サイン会に並んだファンの方ひとりひとりと、時間をかけて、会話までしてくださるのです。この穂村さんのサービス精神、目の当たりにした方々は幸せなひとときを過ごせたのではないでしょうか。
平日開催にもかかわらず、お越しくださった皆様へ心より感謝申し上げます。皆様のおかげで、この度も盛会となりました。穂村さん、池上先生、本当にありがとうございました。日本文学科ではこれからもこのような特別企画を開催したいと思っています。次回もご期待ください。