本学の日本文学科には、日本語教員養成課程が設けられています。
将来、日本語教員を目指す人はもちろんのこと国際化する社会に出て行く上で
日本語や日本文化に関する確かな知識と理解を深めたいと考える学生が数多く履修しています。
9〜10月には、仙台市内の日本語学校の協力を得て6グループ19名の4年生が、約2週間にわたり教育実習を行いました。
ベトナム・中国・ドイツ・ネパール等々、さまざまな国からやって来た生徒たちの多くは
日本の大学で学び、日本企業で働くことを目的に日本語を学んでいます。
学内での模擬授業を経験して臨んだ実習生たちですが実際に日本語のわからない外国人に教えることの難しさや面白さを身を以て体験できた、貴重な教育実習となりました。
そんな貴重な体験を持ち帰った学生たちによる教育実習全体報告会が11月14日に開催されました。
グループごとのプレゼンテーションでは実際に行った授業の内容や、うまく行った点、失敗した点などをパワーポイントを使ってわかりやすく説明していきます。
外国人が間違え やすい日本語の発音や文字、思ってもみなかった質問に戸惑ったエピソードなど実体験に基づく具体的な報告に2、3年生も熱心に耳を傾けていました。
「日本語教育の勉強を国語教育に活かしたい」と言う3年生は、中学校の国語教員志望。
「普段から言葉の引き出しを増やしておくべきだという先輩の言葉が印象に残りました。たくさん本を読んで、語彙力を上げたいと思います」と、感想を語ってくれました。
報告会の最後には、先生から学生へメッセージ。
「宮城学院の卒業生には、日本語教員として国内外で活躍する人が多い。また、日本語教員という職業に就かないとしても、今後、日本の言葉や文化がわからずに困っている外国人に出会うことがあるかもしれない。その時はぜひ、日本語教員養成課程で学んだことを活かして、外国人をサポートしてあげて下さい」これには参加した学生たちも皆、大きくうなずいていました。
日本語教育実習を体験した学生から
高橋茜さん
「外国の言語や文化が好き。教育関係の企業に就職が内定しているのですが、面接で日本語教育ビジネスを提案したところ、とても興味を持ってもらい、採用につながりました」
石垣優希さん
「日本の文化や芸能に興味があり、『日本』について学びたいと思っていました。宮城学院女子大に進学したのも、日本語教員養成課程があったからです」
石川采奈さん
「オープンキャンパスで澤邊裕子先生の日本語教育の模擬授業を受け興味を持ちました。今、澤邊先生の紹介で韓国の高校生にSkypeで日本語を教えるボランティアをしており、これは就職してからも続けたいと思っています」
渡邉麻梨香さん
「日本語を教えることに興味を持ったのは小学生の時。ALTのカナダ人の先生に、日本の文化について説明したことがきっかけです。目標は日本語教員になること。国内外を問わず、日本語を教える仕事に就きたいと考えています」
日本語教員養成課程について
/www.mgu.ac.jp/main/departments/jl/nihongo/index.html