こんにちは。教育学科幼児教育専攻の松原弘子(まつばらひろこ)です。
専門は社会福祉で、社会福祉士、精神保健福祉士、保育士資格を持っています。2016年4月に発生した熊本地震の時には、福島県の災害時精神医療支援チーム(Disaster Psychiatric Assistance Team=DPAT)の精神保健福祉士として被災地に赴きました。
私は大学時代には動物の行動と環境の関係を学んでいましたが、人間の差別行動に関心が移り、HIV/AIDS患者を支援するソーシャルワーカーになりました。現在は、性関係や依存症など、病気や障害から罪を犯してしまった女性の支援を研究しています。助けてと言う代わりに自分や他人を傷つけてしまう人の支援が、一貫した研究テーマです。
授業では、ソーシャルワーク論、演習、実習指導など、社会福祉士国家試験受験科目を教えています。
ところで皆さんは、ソーシャルワーカーとはどのような仕事だと思われますか?
ソーシャルワーカーは、生活の中の様々な困りごとの相談にのり解決を図る、相談援助の専門職です。生きづらさや生活のしづらさを抱えた人と社会をつなぎ、良い変化を起こしていく仕事で、格差が広がり、生きる困難が複雑化している現代社会では、その重要性がますます認められつつあります。
ソーシャルワークの授業では介護についてもこのように多少は学びますが、学習の中心は言葉を使った相談援助の理論や技術と、生活を支えているさまざまな法律や福祉制度に関する勉強です。
ソーシャルワーク演習では、ロールプレイやディベート、グループワークによる課題解決などの話し合いをたくさん経験し、習った制度を具体的に使う方法を身につけます。その結果、2年生の時には引っ込み思案で前に出るのが苦手だった学生が、4年生の時には大勢の前で堂々とプレゼンテーションしたり、会議の司会を担当したりできるようになります。
そして社会福祉士の国家資格を目指す4年生は10月から本格的に受験勉強を始めます。毎日励まし合いながら一緒に勉強する中で、卒業後も助けあえる一生の友情が培われていきます。
映画やドラマよりずっと面白い、人々の物語や暮らしのリアルに触れられるミヤガクでの学びを通じて、あなたもソーシャルワークの魅力に触れてみませんか?
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