2018年度 Bz 実践研究活動報告 No.2(石原ゼミ)

現代ビジネス学科の石原慎士教授(マーケティング論)が担当する「実践研究」ゼミナールでは、地域産業の活性化を視野に入れた商品開発のあり方について考察しています。今年度は、石巻市の産業活性化に資するためのソリューション(問題解決策)を開発するため、石巻フードツーリズム研究会(会長:須能邦雄石巻魚市場社長)ならびに石巻市の製菓事業者(石巻製菓製パン同業組合長:高橋美江萬楽堂社長)と連携しながら活動に着手することになりました。石卷フードツーリズム研究会は、石巻市の食品製造会社、石卷商工会議所、JR東日本仙台支社、道の駅「上品の郷」、石卷魚市場などの関係者が参加する産学・異業種連携体制による組織であり、東日本大震災で被災した地域産業の復興を目指すため、着地型観光や民間が主体となるフードビジネスなどを積極的に開発しています。今回は、同研究会の設立に携わった石原教授が学生との連携の機会をつくり、新しいプロジェクトを推進していくことになりました。

5月19日(土)に石巻市水産総合振興センター(石巻市魚町)で開催された石巻市の関係者との検討会には、現代ビジネス学科石原ゼミの3年生および2年生の学生14名を含む33名の関係者が参加。協議の結果、「ちゃきん」、「がんづき」(膨張させないタイプ)、「ボストンパイ」といった石巻地域で伝統的に生産されている茶菓子を取り上げながら、地場菓子のブランディングや交流人口の拡大を視野に入れたまちづくりの方策について検討していくことになりました。「石巻茶菓子プロジェクト」と名付けられたこの活動では、歴史的背景などを考察しながらマーケティング戦略を検討し、現代の消費ニーズに適応した新しい商品を開発していく予定です。