タイムアウトマーケット大阪でのフィールドワーク【ビジネス研究演習・市野澤ゼミ】

近年インバウンド観光客を対象に開設されたものの、利用客が非常に少ない「廃墟フードコート」として話題になった、大阪のタイムアウトマーケット大阪を訪れ、実際の利用者目線から施設について調査した。タイムアウトマーケット大阪は、グラングリーン大阪南館の地下1階にあり約3000㎡の広い空間に17の飲食店と2つのバーが集まっている。

実際に訪れてまず感じたのは、お店の配置や場所自体が分かりづらいということだった。多くのお店が広い空間に集まっており、全体的に照明が暗いため初めて利用する場合はどこになんのお店があるのかがすぐにはわかりにくく、駅から近い一方で道順が分かりにくかった。また、価格が全体的に高めに設定されていた。いろいろなお店の料理を1つの場所で楽しめることは魅力だが、気軽なフードコートよりも少し特別感のある飲食施設という印象を受けた。実際に利用者のほとんどはOLの方や外国人などがほとんどで若い層の利用者は見受けられなかった。さらに、現金が使えない完全キャッシュレス方式であることも特徴的だった。キャッシュレス決済に慣れている人にとっては便利だが、現金を中心に利用している人にとっては不便に感じる可能性がある。

施設の雰囲気については、大阪に来たという感じがあまり強くないという印象をもった。大阪や関西の有名店が集まっている一方で、内装や空間全体は現代的でおしゃれな雰囲気になっており私自身は少しオフィスや商業施設のような印象を受けた。公式には大阪の食と文化を紹介することを目的としているが、実際に訪れてみると大阪らしいにぎやかさや親しみやすさよりも洗練された都会な雰囲気の方が強く感じられた。

以上のことから、タイムアウトマーケット大阪は多くの有名店を1つの場所で楽しめるという大きな魅力がある一方で、初めて訪れる人には店舗配置やアクセスが分かりにくく価格や完全キャッシュレスなど、利用する人を少し選ぶ施設でもあると感じた。また、大阪らしい食や文化を体験できる場所を目指しているものの実際には都会的でオフィスのような雰囲気が強く、大阪らしさをどのように感じてもらうかが今後の課題なのではないかと考えた。(現代ビジネス学科2年 浅野彩葉 川村栞凜 萩原瑞保)