現代ビジネス学科の赤間ゼミ2年生が、2025年11月13日に仙台市泉区上谷刈の堤焼乾馬窯で陶芸体験教室に参加し、江戸時代から続く伝統的地場産業の変遷と現状を考察しました。
学生たちは、仙台市教育委員会発行の『仙台旧城下町に所在する民俗文化財調査報告書② 堤焼』(平成18-19年度調査)を事前学習し、堤焼の歴史・技術・流通を把握した上で実習に臨みました。当日はまず、窯主である五代目乾馬嘉久さんから堤焼の歴史や製作工程についての説明を受け、その後学生たちが土練りから成形を行いました。
この実習は、単なるものづくり体験にとどまらず、地域産業の持続可能性や後継者課題を考える機会となりました。

ゼミ生の1人である山科美徠さんは当日の体験から下記のような感想文をまとめ、「土練りの大変さから職人技に感動。同族継承が後継難を招く構造を考察、環境整備を」と提言しています。
「今回、制作時間が1時間ほどあったため作品を形にすることができたが、もっと短ければ完成させることができなかったと思うほど難しく、大変な作業だった。実際に体験したからこそ、「職人」という職業のすばらしさに気づくことができた。粘土を練って形を作るという単純な作業に思えるが、少しでも気を抜くと空気が入ってしまったり、形がゆがんでしまったりと一気に作品が台無しになってしまいかねなく、とても難しかった。 五代乾馬の嘉久さんは、幼い頃から「堤焼 乾馬窯」の長男として堤焼と関わっており、四代乾馬である五代乾馬の嘉久さんの父から経営を引き継いでいる。「職人」という職業はどうしても外部から弟子を探すということは難しく、「堤焼 乾馬窯」のような300 年以上も歴史がある伝統工芸品は、一家の長男が経営を引き継ぐということが昔ながらの伝統や当たり前なこととして定着していると考えた。
今回の体験実習から、300年も続く仙台・宮城の伝統工芸品 堤焼 乾馬窯」はこれからも宮城県の歴史ある工芸品として守り続けていくべきだと体験を通して強く感じた。五代乾馬の嘉久さんから、宮城県で堤焼を作り続けているところが減少しているという事実を知り、伝統的な技術や職人を守ることができる環境が今よりも整備される必要があると考えた。(2年生 山科美徠)」

