12月5日(木)、現代ビジネス学科主催の「2024年度公開シンポジウム」をC203教室で開催しました。
今回のシンポジウムのテーマは、「女性活躍社会における地域振興に向けた女性経営者の役割」。自社のビジネスに加え、地域振興に取り組んでいる2名の女性経営者のかたにご来学いただき、地域資源を生かした持続可能なビジネスのあり方についてお話しいただきました。
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会津地方の郷土料理である輪箱飯(わっぱめし)の元祖として知られている割烹田季野(福島県会津若松市)を経営なされている馬塲由紀子様からは、会津地方が抱える人口減少や高齢化、観光客の入込客数の動向についてご説明いただくとともに、地域で受け継がれてきた食文化を生かした商品開発の取り組みや「食」と「観光」を融合させた地域ビジネスの事例についてご紹介いただきました。
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宮城県産の米粉のメーカーとして、東北地方に菓子の原料などを供給している有限会社菅原商店(宮城県加美町)を経営なされている菅原啓子様から、主食用米の消費動向や今年発生した「令和の米騒動」についてご説明いただくとともに、新規需要米として生産されている米を活用した米粉の活用策についてお話しいただきました。また、現代ビジネス学科のゼミと連携して取り組んでいる米粉パンの普及活動や東北各県で開催している講習会についてご紹介いただきました。
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ご講演の後は、本学科の教員と学生を交えたパネルディスカッションを開催し、東北地方の活性化をはかるための女性の働きかたや企業経営のあり方について話し合いました。
現代ビジネス学科では、毎年、地域や社会課題をテーマとする公開シンポジウムを開催しています。本学の関係者のみならず、学外の方々にも公開しておりますので、ぜひご参加ください。