学生が企画したフランス菓子が販売されます(3月1~12日)

2023年度後期の1年次「ビジネス基礎演習(d)」(担当:市野澤潤平教授)では、長命ヶ丘のレストラン「シェフ2」さんにご協力をいただき、「お客様がお土産にできる洋菓子」の商品企画に挑戦してきました。「シェフ2」パティシエの鈴木様から、お題と基本的な注意点、望ましい商品像などについてレクチャーいただいた後、学生たちは3ヶ月にわたって、フィールド調査の結果を参考に、自分たちの好みや理想と、「商品」としての可能性をいかに両立させるかを、考えてきました。

12月5日に実施した第一次プレゼンでは、各グループとも、お菓子としては魅力的な提案ができていて、鈴木様からも高い評価をいただきました。グループ毎に「ダックワーズ」「マドレーヌ」「ラングドシャ」「ベリーウィッチ」「マカロン」というフランス菓子のカテゴリーをテーマにして、女子学生ならではの感性を存分に発揮できたようです。その一方で、商品原価の高さ(販売価格の高さに直結する)や製造・保存・梱包・販売のオペレーションの課題など、「製造・販売して利益を出す」ビジネスとしての側面において、難しさを抱えた企画が目立ちました。

さらに研鑽を重ねて、1月16日の最終プレゼンでは、パティシエの鈴木様に加えて「シェフ2」から複数のスタッフが審査員として来場下さいました。学生たちはそれぞれ渾身の発表を行い、審査員のみなさんが「優劣をつけるのが難しい」と悩むほどでした。最終的に、価格の手軽さと見た目の華やかさを両立した「抹茶とイチゴのラングドシャ」が、最優秀賞に輝きました。ラングドシャはシンプルなクッキーのイメージが根強く、綠やピンクの鮮やかなデコレーションを施す発想は、斬新で素晴らしいと評価されました。この企画は、しっかりしたフィールドワークにもとづいて、製造から販売まで全てのプロセスについて隙が無く考え抜かれており、ビジネス企画としての完成度も優れていました。加えて特別賞に選ばれたのが「ベリーウィッチとショコラナッツウィッチ」でした。これらは、製造原価が高くなり、商品として考えると利益性の面で難しさがあるのですが、とても華やかに仕上がった魅力がピカイチだったことが、審査員のみなさんのパティシエ魂や料理人魂を揺さぶったとのこと。

最優秀賞の「ラングドシャ」と特別賞の「ベリー/ショコラウィッチ」は、パティシエの鈴木さんによって製品化され、今年のバレンタイン&ホワイトデー企画として「シェフ2」さんにて販売されます(詳しくは添付のチラシを参照)。2月2~12日および3月1~12日の期間限定販売ですので、ぜひ機会を逃すことなく、学生たちの努力の成果をお楽しみ下さい!

シェフ2 バレンタイン&ホワイトデー企画(クリックするとチラシが開きます)