現代ビジネス学科での学びのスタイル~モノづくり① 【ビジネス実践研究・ビジネス研究演習(渡部順一ゼミ)】

2022年1月19日(水)、渡部順一ゼミ(「ビジネス研究演習」(2年生6名)と「ビジネス実践研究」(3年生8名受講))において、事業報告会が行われました。

渡部順一ゼミでは、理論の学びを踏まえてモノづくりを通じて、受講生がグループ(疑似的な会社)を作って、会社の設立、アイデアの醸成、デザイン、製品の開発、製品の販売、並びに、株主総会などの企業一巡の流れを学習していきます。まず、宮城学院同窓会や宮城学院生活協同組合の協力を得て、宮城学院のノベルティグッツやスーベニア、すなわち、記念品やお土産品について学びます。また、Illustratorによるデザインの基本も学びます。その上で、これまでの受講生の作成したものも参照して、「アイデアノート」を作成します。そのアイデアノートを基に「事業計画書」を作成し発表します。その発表に疑似的な投資を受けて、資金を獲得します。その資金を基に、自らのアイデアを形にしていきます。その過程で、協力企業、あるいは、支援企業と連携して、アイデアノートのアイデアを超える「モノ」の作成します。

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「自然素材の石鹸」       「みつろう(蜜蠟)ラップ」

「ビジネス研究演習」の2年生は2グループに分かれて、「自然素材の石鹸」(株式会社ほろほろ)と「みつろう(蜜蠟)ラップ」(株式会社 L’été et la mer)の事業について、プレゼンテーションソフトPowerpointを活用しながら発表しました。両グループから「商品開発に興味を持ったのはその時でオリジナルの手鏡(玉虫塗総本舗 東北工芸製作所様の支援)を見て手鏡に一目惚れしてしまい、この大学に入ったら、このような立派な商品を学生ながらでも作れるという感動を覚えて、商品開発を目当てにこの大学を選びました」や「実際に完成したみつろう(蜜蠟)ラップが届いたときの感動が今でも鮮明に覚えている。この経験は大人になっても忘れられないだろう。一から企業を探し、商品を作った事実から、今までなにも成し遂げたことがなかった私にとって少し自信がついたように感じている」といった声が聞かれました。

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また、「ビジネス実践研究」の3年生は3グループに分かれて、「エコバック」(株式会社あすぱらがす)、「モザイクキャンドル」(株式会社TKG )、及び、「マスク」(株式会社TOME)の事業について、提案をしました。それぞれのグループからは、「発表会では自分たちの発表はもちろんですが、他のグループが作ったものの詳細を知るいい機会となりました。各グループがこだわって作ったものを見ることができてよかったです。私だったら絶対に思い浮かばないものなどあり、初めて知った商品もありました。人が違うだけで需要があると思う商品がこれだけ違って、重要だと思う点も異なっていることが新鮮でした」、「実践研究の授業を振り返ってみると、多くの経験ができ充実した時間だったように感じる。ものづくり、パワーポイントを使った発表会、校外学習など、他の授業では味わえない印象的な活動だった。特にこの授業はグループで行う活動がほとんどだったため、自分の考えだけでなく、グループのメンバーと考えを共有しながら進めていくことが学びに繋がり、楽しみながら取り組むことができたように思う。自分たちで課題を見つけ、意見を出し合いながらより良いものにしようという雰囲気が感じられ、グループ活動の良さを実感した」、「メンバーとの協力の大切さを改めて感じた。ここの作業は任せるね、等一任するのではなくここは任せるけど最終的に確認しあおうねといった『最終確認は全員で』『作業には責任を持って』行うことが一番重要であるように感じた」といった声が聞かれました。

残念ながら、昨年度、本年度は販売出来ませんでしたが、「事業計画書」と実際にモノづくりを行ってみた結果の相違点などをまとめた「事業報告書」を作成し、発表会を行いました。

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 事業報告会                作成した製品・商品とともに