Spiber株式会社を訪問【渡部美紀子ゼミ】(実践研究報告No.15)

12月18日(水)、現代ビジネス学科渡部美紀子ゼミナールでは山形県鶴岡市に本社を置くSpiber(スパイバー)株式会社へ訪問し、お話を伺って参りました。

Spiber社は「構造タンパク質の産業普及」とそれに伴う「地球環境の改善・保護」を目指す会社です。クモの糸からヒントを得た人工タンパク質を様々な製品へと活用するための加工方法等を主に研究・開発しています。

「微生物」による発酵を利用し、遺伝子の研究・組み立てから製品に利用出来る状態にするまでの工程を一貫して行っているのです。そうして作られた糸はアパレル・自動車の分野で主に実用を目指しています。例えば「LEXUS」の座席シートや2019年12月に抽選販売されたTHE NORTH FACEとの共同商品「MOON PARKA」等を例として挙げることができます。

Spiber社は、これらの事業をタンパク質という素材を通して、現在世界に溢れているあらゆる石油製品の代替を目指し、更には環境保全や環境の中で循環するようにすることが目標なのです。

こちらで事前に用意した質問にも丁寧にお答えいただきました。また、お話を伺っている途中、実際の作業工程中に出来る綿のような素材や糸、製品を実際に触らせて頂きました。とても柔らかい感触で肌に刺激が少なく、しっとりとした感覚でした。

今回は普段あまり触れることの少ない分野へのお伺いでしたが、授業とは異なる分野のお話は気付かされることも多く、また従業員の方々の熱意も感じることができ、大変有意義な学びを得ることが出来ました。

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