この度、仙台を拠点に水産物専門商社を営む株式会社仙台水産と本学は、お互いの知的・人的・物的資源の活用を図り、水産物を通じて地域の魚食文化の継承と業界発展に寄与することを目的とした連携協定を締結しました。
今後は、仙台、宮城、東北の豊かな水産資源を活かした商品開発や水産流通の活性化、魚食普及ならびに食育推進を図る活動に相互協力のもとで進めることになります。

仙台水産・本田誠代表取締役社長から、「海水温の変化によって水揚げされる魚種も変わってきている中でも、大学の知見と若い学生の力を借りて、魚食普及と地域の食文化の醸成を目指したい。」との抱負が述べられました。続いて本学・長谷部弘学長は、「答えが見えない時代にあっても、大学が持つ学術的な知見の蓄積と学生の柔軟な発想とを組み合わせて、地域の食文化を支える取り組みへとつなげていきたい。」と述べられました。

2025年度前期から始まった連携活動は、現代ビジネス学部現代ビジネス学科と生活科学部食品栄養学科の2学部2学科で取り組みがなされており、今回の連携協定式の後に続いて、それぞれの学科より報告がなされました。
食品栄養学科2年生科目「臨床栄養学実習Ⅰ」で指導にあたった鎌田由香教授からは、傷病者の食事におけるカロリーコントロールを踏まえた献立作成に銀鮭をテーマ食材とした授業内での取り組みの様子について説明がなされました。
現代ビジネス学科・石原慎士教授のゼミナール(マーケティング)からは、未利用資源の有効活用をテーマに商品開発の取り組みがなされ、三陸の魚の変化を踏まえた新しい魚種等を積極的に活用していきたいという意向が伝えられました。また、この取り組みで開発された「三陸ムール貝の浜めし」の試食がその場にいる参加者に振舞われ、海の恵みの味わいを楽しみました。

これまでの活動はこちら
・(株)仙台水産のご協力のもと臨床栄養学実習を実施しました [2025.7.25]
・(株)仙台水産との産学連携事業商品の発表を行いました [2025.9.3]
今後の連携活動は随時掲載いたします。
