3月16日付の福井新聞に、本学日本文学科・九里順子教授の寄稿「そこにいる夕爾」が掲載されました。
九里教授は、詩人・木下夕爾とその作品を題材とした著書『詩人・木下夕爾』(翰林書房)で、昨年第23回小野十三郎賞の特別奨励賞を受賞しています。九里教授が福井県出身という縁もあり、今回の寄稿が実現しました。
寄稿の中で九里教授は、木下夕爾の作風について「生きていく上で生まれる光と影の両方を掬い上げ」たとしています。夕爾が描く風景に、陰影を重ねて生きる人生の姿を重ね、「生きる時間が流れ始めれば、風景は動き出していろいろな表情を見せる。夕爾は私たちのすぐ隣にいて、生きる実感はそこにあるということを教えてくれる」と締めくくっています。
◆第23回小野十三郎賞・特別奨励賞受賞についてはこちら
九里順子教授 の著書が第23回小野十三郎賞の詩評論書部門の特別奨励賞を受賞しました [2021.9.25]