『キャリアアップセミナー~女性としての生き方を問い、未来を展望しよう~』では、様々な分野で活躍する女性達をゲストにお招きし、その仕事と人生についてお話をうかがっています。それぞれの学生が自分の専攻や専門分野を問わず幅広いロールモデルに学ぶことで、生き方・働き方についての視野を広げることが目的です。
2025年度第3回として6月9日(月)開催し、くらしの学びサポートオフィスHuman Being代表 菅原清香氏をお招きして『防災・ボランティア』のテーマで講演いただきました。
菅原氏は1985年生まれ、宮城県仙台市出身・在住。学生時代小さなきっかけで入ったボランティアサークルで防災教育や災害ボランティアと出会い、これを仕事にしたい!と考えられたそうです。
現在は、フリーランス(個人事業主)として活動されており、その1つは福祉や防災・くらしに関する学びの場づくり。2つめに東南アジアと宮城の子どもが笑顔で育つ地域づくり、3つめとして福祉コミュニティづくりの支援。これら3つの活動団体に同時に関わっていらっしゃいます。
今回のセミナーでは、これまでに経験された人生最大の挫折や、大学卒業時に選択したフリーターの道。そして、東日本大震災の発生と災害支援との出会いを通して感じた心の動き。
さらに、災害ボランティアセンターや復興ボランティアセンターの運営など、これまでの仕事内容や大切にしていること、またご自身のキャリアへの想いが語られました。
<参加学生のレポートより抜粋>
・自分の基盤を作るために多くの人とつながりを持って活動することが大事だと学びました。
・誰かから影響を受けて始めてみることも、もしかしたら後の自分のためになると感じました。
・経験は人を強くし、誰かの力になれるものだと強く感じました。
・救われたきっかけから自分も誰かを助けたいという思いに感動しました。
・どんな経験も無駄ではなく、自分や誰かの未来につながるかもしれないと実感しました。
・目標が何もなくても些細なことや日常でやりたいことは見つかる。些細なことから一つひとつ自分にできることをやっていきたい。
・これまで自身の失敗を消して忘れてしまいたいと思っていたが、挫折が活かされている先生の姿から、活かしてみることがとても素敵なことだと感じた。
・防災はただ避難訓練を学ぶことではなく、人の気持ちを思いやること、小さな助け合いや学びが大切だと気づき、身の回りにある防災について関心を持ち自分にできることを探したいと感じました。
・今後の生き方において大切なことを聞くことができました。あいさつとありがとうごおいしいを大切に日々の生活をがんばりたいです。
・夢がなく大学に進学したのですが、今から一から夢を作ってもいいのだと思うことができ、希望になりました。
・行動するときに何か大きな理由や出来事を探しがちでしたが、やりたいことのためにとりあえず動いてみることがすごいと感じました。
・好きなことを仕事や研究にするか、趣味のままにするかと天秤にかけた時に、前者だと嫌なことになるかもしれないが、好きなことならその嫌だと思うことも乗り越えられるのではないかと思った。
・キャリアに少し悩みが出てきた今、「何かをやりたい」ではなく、「この人たちの輪の中にいたい」「こんな大人になりたい」と考えてみるのも良いなと思いました。
・私なんかが、と思って想いを人に伝えることを諦める時もありましたが、伝えることからできる可能性が高まることを学びました。
・勉強しておけばよかったと後悔する人は多い。一生勉強は続く。誰かのためだけではなく自分のためにもちゃんと考えたい。
・何がしたいか、何ができるのかが分からず不安なのは、考えの工夫が足りたいから。大学生活をただ何となく過ごすのではなく、日々自分の考えを巡らせる必要があると感じました。
・やりたいことは、様々な挑戦をしていく中で出会う人や積み重なっていく経験から徐々に具体化していくものだと考えた。一人で考えすぎず周りの意見に耳を傾けていきたい。
・現在ボランティアに関わる中で辛いことも多く苦しいと思うこともありますが、成し遂げた時の達成感は凄くあるため、「好きや大切と思うことを大切に」の言葉に救われた気がしました。
・防災ボランティアは生きるため、それを支えるための組織。ボランティアは、勉学以外の異なる視野を広げ自分には何ができるかを追求できる所だと思えた。無知だったこの分野に歩んでみようと思う。