2023年度「第2回キャリアアップセミナー」[キャリア支援課]

毎年、学生達に多くの学びを提供してくれる「キャリアアップセミナー」。今年度は、特別編1回を含む全9回を予定しています。

第2回 キャリアアップセミナー

講師:公益財団法人日本近代文学館 青木裕里香氏

第2回キャリアアップセミナーは公益財団法人日本近代文学館職員の青木裕里香さんのご講演です。去る5/22(月)に本学大学講堂で開催しました。 

 

はじめに現在のお仕事について、日本の近代文学に関係する資料を収集・保存・公開、展覧会や講演会の企画運営をなさっているということをご説明いただきました。文学館は博物館の機能と図書館の機能があり、学芸員や図書館司書のようなお仕事もありますが、職員の採用は資格不問だそうです。また、年に3回、文学館同士が情報の交流を図り、共通の問題について意見交換をしながら文学館活動を盛りあげようという取り組みが行われており、現在100を超える加盟館が所属しています。昨年は仙台文学館を見学し交流を深めたということでした。 

 

青木さんの大学生から大学院生時代のお話、そして一旦一般企業に就職をしたのちに、どのようにして、現職にたどり着かれたのか、というお話も伺いました。大学院の時に学び続けることに疑問を持ち、一度立ち止まったという青木さん。そこで始めた書店でのアルバイトや広告代理店でのインターンはその後の青木さんの人生を大きく変えましたそこから、「大学で学びたい・研究したい」思いを抱き、挑戦するなら今しかない」とたった4ヶ月で大学院へ挑戦し、その道へ進まれた青木さんのお姿は、まるでドラマを見ているようでした。 

 

【学生の声】 

今回は「文学」ということで特に興味を持って参加した講義だったが、今の私にとって参考になるお話ばかりで非常に良い機会になった。特に最後の「『どういう人のために働きたいか?』という観点から進路・就職を考える。」というお話に私は強い感銘を受けた。私は今ある程度の自分の興味関心から今後の進路や就職を考えているが、まだこれぞというものに絞れずすごく悩んでいる。好きなことを仕事にしたいという思いもあるが、それだけでなく、別の視点から仕事について考えることもできるのだということを、今回の講義で学ぶことができた。ぜひ今日の内容を忘れず、新たな視点で自分の経験と向き合って、今後の進路や就職について考えていきたいと思う。(日本文学科2年) 

 

今回、青木さんのお話をうかがって特に印象的だったことが、将来について思い悩む経験を経て、現在のご職業に就いたということである。また、やりたいことがなかったという点について、自分と重なった。こうしたときに、悩みながらも、行動に繋げる決断力や、振り替える力が大切ではないかと思った。そして、実際に行動を起こした先で、自分の興味を原動力とすることで今後に繋がることがわかった。先が見えない状況だと、迷いや不安が生じてしまう。そうした時にこそ落ち着く時間を設けたり、自分と向き合うことで次の目標ややるべきことが見えるのではないかと思った。(人間文化学科3年) 

 

本講座は、前期5回と後期4回、月曜日16:20~17:50に、本学大学講堂にて公開講座として開講いたします。興味を持たれた方はどなたでもお気軽にお問い合わせください。

 

<問合せ先>
キャリア支援課
022-279-4957/career-c(アットマーク)mgu.ac.jp