毎年、学生達に多くの学びを提供してくれる「キャリアアップセミナー」。今年度は全8回を予定し、前期のセミナーは全てオンラインにて開講しました。
後期は3年ぶりに、新型コロナウイルス感染対策を十分に行い、本学大学講堂で対面での開催をしました。
第7回 キャリアアップセミナー
講師:株式会社LITALICOパートナーズ
齋藤真帆氏
第7回の講師、齋藤真帆さんは2017年度に本学の人間文化学科をご卒業されたOGです。学生たちにとって年齢が近い先輩からのお話しが聴けるセミナーとなりました。齋藤さんは自称「就活上手」で10社から内定を得て大手生命保険会社に入社されますが「本当にやりたいことって何だ」と探し迷います。仕事をする傍ら本当にやりたい仕事探しのために全国をまわって多様な職業人と接することで、「キャリア」という言葉に出会います。多様な人たち、多様な生き方に触れて現在のお仕事に就かれました。就労移行支援事業所「LITALICOワークス」にジョブコーチとして配属され、障がい者を雇用する企業側のサポートも行っています。齋藤さんのお話しを聴いて、将来に不安を感じる学生たちも「色々な生き方がある」と少し心が軽くなり、自分を見つめ直す機会が得られました。
【学生の声】
決断しなければならないことは、自分の選択を信じ行動することが大切だと学びました。みんなが選ぶからこうする、選んでいる人が少ないから私は間違っている、そんなことは気にする必要はなく自分を信じることが重要だと思いました。私は自分に自信がなく周りの意見に左右される性格で、協調性があるのが強みとも言えるが、自分の芯がしっかりしているといえない弱みがあります。何が正しいか正しくないかにとらわれず、自分を信じるように行動したいと思いました。偶然の出会いを大切にして、これからの大学生活をよりよいものにしていきたいです。
(日本文学科1年)
今回のキャリアアップセミナーは今まで受講していたものよりも身近で親近感がある内容でした。この日本では就活をして職につかなければ社会に背くことになると考えがちで、周りに流されてはっきりとした軸や目標がなくても就職活動をする傾向があるし、私自身もそうすることが当たり前だと考えていました。しかし、様々な生き方があり、その生き方でもなんとかなること、自分のやりたいことでなければやりがいは生まれないし、そこから成長することができなくなってしまうと考えました。私も今やりたいことがはっきり決まらず目標もないですが、なりたいものや就きたい仕事は些細なきっかけで見つけられることもあり、焦らず決めていきたいと感じました。真帆さんは今の職場や仕事がとても合っていて、楽しく充実していることが伝わってきました。一度就職してキャリアが決定するのではなく、就職してからの学びや出会いによってキャリアは変化していくと感じました。自分自身が今持っている当たり前の考え方や知識だけを頼るのではなく、様々な人と交流しコミュニティを得ることが重要だと考えました。
(心理行動科学科2年)
※本講座は例年、公開講座として開講しておりましたが、新型コロナウイルスの影響により、今年度も本学の学生のみを対象とさせていただきます。ご了承ください。