11月28日(月)、キャリアアップセミナー特別編第2弾として、宮城県保健福祉部 部長 伊藤哲也氏をお迎えし、公務員について、宮城県職員について、そして現代社会が抱える課題と宮城県の取り組みについて、様々な角度からお話しをしていただきました。
特別編 宮城県保健福祉部
講師:宮城県保健福祉部 部長 伊藤哲也氏
演題:今後の「地域づくり」のための行政と市民の役割と連携~公務員として支える・市民として主体的に関わる~
伊藤部長は、これからの「地域づくり」は行政と多様な主体が連携して支えることが重要だということを、現場の実例紹介を交えながらわかりやすく解説してくださいました。新型コロナ対策や3月に起こった福島県沖地震では、他県の自治体や自衛隊はもちろん、民間の医療機関や宿泊施設など、改めて多くの法人や団体によって地方行政は成り立っていることをお話しいただきました。
さらに、保健福祉部の管轄業務として、新型コロナ対策や災害対策だけではなく、児童虐待防止の活動・障がい者支援・共生社会の実現・ひきこもり/ヤングケアラー/ひとり親家庭の支援など、現代社会が抱える課題について、宮城県がどのように取り組んでいるのかについても詳しく解説していただきました。
また、NPO法人を立ち上げた職員の方や、得意なことを日常の仕事に活かして生き生きと働いている職員の方などをご紹介くださり、漠然としていた公務員というお仕事を、具体的に身近に感じることができました。
【学生の声】
・本日の講義を受けて、地域生活の充実のためには多様な視点、アプローチが大切なのだと改めて感じました。伊藤さんのお話の中で「地域」と同じくらい「多様な」という言葉が登場した印象があります。これは、地域にはニーズの異なる一人ひとりが生活しているということを表しているのだと思います。私は幼児教育を専攻していて、資格を活かせる職業は視点が狭まると感じていました。しかし今回の講義から取得予定の資格、学んだスキルが地域の一人ひとりや活動に「多様な」活用ができるのではないかと感じることができました。この気づきは自分にとって大きなものだったと思います。(幼児教育専攻3年)
・コロナウイルスの対策では、予想通りにいかないことから、臨機応変に対応する力が求められると分かりました。状況を読み、その場に応じた対応することはどの職種にも求められる力だと思うので、養う必要があると感じました。 今回、ご紹介していただいた方たちはみんな主体的に何かを行動しており、その行動の結果人との繋がりが生まれていると分かりました。それがプラスに働くことから、周囲の人、地域の人との連携は大切さであると感じました。私は新しいことを始める際とても緊張してしまい、なかなか1歩を踏み出すことが出来ないのですが、今回その1歩踏み出す勇気があることで「繋がり」が生まれることを学んだので、今度は勇気をだしてみようと思いました。(食品栄養学科3年)
※本講座は例年、公開講座として開講しておりましたが、新型コロナウイルスの影響により、今年度も本学の学生のみを対象とさせていただきます。ご了承ください。