2021年度 第10~12回「キャリアアップセミナー」 [キャリア支援課]

オンラインで動画配信している「キャリアアップセミナー」。

11月22日に第10回、12月4日に第11回、そして12月13日に今年度最終となる第12回を開講しました。

 

第10回 キャリアアップセミナー

講師:元在イタリア日本国大使館 在外公館派遣員 

堀籠莉奈氏

堀籠さんは今年9月末まで在イタリア日本国大使館で在外公館派遣員として勤務されていました。本学学芸学部国際文化学科在学中に「トビタテ!留学JAPAN」の第4期国費留学生としてイタリアのトスカーナ州に留学し、震災復興や地域活性に役立てるため「アグリツーリズモ(農泊)」及び「アルベルゴ・ディフーゾ(分散型ホテル)」について学びました。卒業後は旅行会社に就職し、ツアーの企画や添乗などに従事しながら、語学を活かして海外への視察にも同行しました。在外公館派遣員を目指したきっかけや、就職活動で大切にしていたことなど、堀籠さんの経験を通して後輩たちへ力強いメッセージをいただきました。

【学生の声】「無いものに目を向けるのではなく、好きなものを大切にする」という言葉や「やりたい、知りたいをどんどん口に出す」という言葉が特に印象に残りました。自分の興味に正直に行動してみることが夢への一歩へと変わるのだなと思いました。私はあまり自ら発言をするタイプではないと思っているのですが、まずはその思い込みを捨てられるようにします。個性の出し方において、とにかく発言してみようと思いました。(心理行動科学科1年)

 

第11回 キャリアアップセミナー

講師:tbcAz株式会社 代表取締役社長 藤沢智子氏

藤沢さんは本学の短期大学を卒業後、東北放送にアナウンサーとして入社されました。テレビで夕方のニュースキャスターを務め、その後ラジオでワイド番組のメインパーソナリティーを担当するなど、第一線で活躍されてきました。ラジオカーで県内を巡りながら放送した「仙台弁講座」は人気を博し、たくさんの人に知られています。東日本大震災発生時には266時間に及ぶラジオの生放送で被害状況や生活情報を伝え、10年経った今も取材を続けています。その後、東北放送で初の女性取締役となり、現在は東北放送のグループ会社・tbcAz株式会社の初代社長に就任されました。放送や取材を通して新たに気づく東北復興への想いや、ご自身のワーク・ライフ・バランスなどについて、たっぷりとお話ししていただき、藤沢さんの素晴らしい話術も勉強になりました。

【学生の声】女性が社会で働くことについて、とても勉強になりました。特に仕事において自分だけの武器、得意分野をつくることが大切であること、「仕事は自分の人生を彩るもの」というお話が印象に残りました。仕事を100%ではなく、仕事はあくまで自分の人生を彩る糧、生きがいとして仕事以外に幅を持つことも重要である、と聞いて私も仕事だけ全力になるのではなく他のことにも全力になれる、人生を彩ることができる仕事がしたいと思いました。ライフワークのお話から学んだ仕事への姿勢、眼差しを参考に、今後の就職活動を頑張っていきたいです。(日本文学科3年)

 

第12回 キャリアアップセミナー

講師:公益財団法人仙台市市民文化事業団 音楽振興課 丹野裕子氏

丹野さんの勤める仙台市市民文化事業団は、仙台市の歴史文化の普及や生涯学習支援などを目的に、文化施設の運営や各種事業の企画制作を行う公益財団法人です。

丹野さんは入職後、文化施設の管理業務や総務事務に従事し、その後育児休業に入りました。復帰後は音楽振興課に配属となり「仙台国際音楽コンクール」の企画運営を第1回から担当されています。続いて舞台芸術振興課に異動し、「仙台クラシックフェスティバル(せんくら)」の立ち上げから携わり、仙台市民の方々にクラシック音楽をより身近に楽しんでもらえるよう企画運営をなさっています。

本学音楽科・小山和彦教授の進行のもと、音楽のお話しを中心に、専門性の高い業界で働くご苦労や周囲の方々との支え合いなど、貴重なお話しをしてくださいました。

 

【学生の声】専門外の分野で一から仕事にあたることは大変な道であるにもかかわらず、一般分野だからこその視点や感性を活かし、多くの人に愛されるイベントをつくり上げるという、丹野さんの仕事に向き合う姿勢に感銘を受けました。希望する仕事以外にも広い視点で見れば色々な道があり、可能性を常に広げられるような心持ちで、将来に向けて行動する必要があるのだと学ぶことができました(人間文化学科3年)

 

 

本講座は例年、公開講座として開講しておりましたが、今年度も新型コロナウイルスの影響により、全12回を本学の学生のみ対象としてオンラインで開講いたしました。

講師の先生方には多大なご協力をいただきまして、心より感謝申し上げます。