第10回の講師は 株式会社柏書房 代表取締役社長 富澤 凡子さんです。
今回は富澤さんとご一緒に株式会社平凡社 代表取締役社長 下中 美都さんにもお越しいただきました。
富澤さんは、早稲田大学を卒業後、PARCO出版に入社。翻訳書籍、画集、写真集等の編集を担当されていました。柏書房に転職後も単行本・事典・学術資料等の編集を担当され、その後、アスペクト、西村書店、三五館、文芸社の営業責任者を経て、柏書房に戻り、2004年に代表取締役社長に就任し、現在もご活躍中でいらっしゃいます。
実際に出版社で働いている社員の方の話を具体的にしていただきながら、女性の可能性や変わりつつある出版業界のお話をしていただきました。
富澤さん、下中さんが共通で主にお話されていたのが、将来の仕事を考える際は自分が何をしたいのか、何に向いているのかではなく「自分は何の役に立つのか」の考えから決めていくと良いということ、自分の得意なことを1つでも明確にすれば人の役に立てるということ、働き方改革=暮らし方改革であるというお話でした。学生には、将来を考える新たな視点になったようです。
学生からは、
「これから社会に出る女性としてお手本にしたい、目標にしたいと思うお二人の女性の話でした。私は社会人になっても会社員の一員として仕事をして、結婚して子供ができたら退職かなと考えていましたが、お二人の「働き方改革は暮らし方改革」とおっしゃっていたのを聞いて、働き方を改革することは暮らし方も変わると分かり、私も女性のリーダーとして社会で活躍できる人になりたいと考えを改めさせられました。」
「受け身にならない、自分がどのように役に立つのかというのが仕事をすることなんだという言葉が印象的でした。また、本を作る会社に女性が多いということに驚きでした。女性は男性のようになる必要はなく、自分の価値観で発信することでよりよい会社づくりができると聞き、女性にしかできないことをやっていくことで何かを変えることができるんだと思いました。」
「出版社は募集の穴に合うかどうかを見ているという言葉が印象的でした。どんなに優秀でも会社の求める人物でなければ採用には至らないのだと思いました。そのため、就職活動する際は、会社のこと、自分のことをきちんと分析したうえで動かなければいけないのだと感じました。紹介された本はどれ面白そうで是非読んでみたいと思いました。「推し」と作るということを実践していきたいです。」
という感想がありました。
本講座は、前期5回と後期7回、月曜16:20~17:50または土曜13:00~14:30に公開講座として開講していますので、興味を持たれた方はどなたでもお気軽にご参加ください。
問合せ先:キャリア支援課 直通:022-279-4957