宮城学院女子大学ジェンダー教育研究センター企画 プレシンポジウム「キリスト教主義女子教育の歴史と現在」を開催しました。

本学ジェンダー教育研究センターは設立準備期間の2025年3月22日(土)13時30分-16時10分、本学礼拝堂にて公開シンポジウム「キリスト教主義女子教育の歴史と現在」を開催しました。
基調講演には佐々木啓子さん(国立大学法人 電気通信大学名誉教授 専門女子高等教育史)を招き、「キリスト教主義の女子教育史―なぜ女子・ミッションスクールは名門女学校になったのか?」と題して、歴史性、国際性をふまえた講演をいただきました。
初期のキリスト教伝道と教育、女性たちの海外伝道活動、日本における女子教育の黎明期と女子ミッションスクールの位置づけと、地域の開明的・知識階層の支持を得るに至った経緯など、詳細な史料分析と豊かな知見が紹介されました。
それに先立ち、本学長谷部学長スピーチ「キリスト教主義女子大学の建学の精神―宮城学院の事例から」では、ミッション系女子教育の伝統をもつ本学の実績と意義、教育理念の特徴、エリザベス・プールボーの思いが紹介され、福音主義キリスト教を建学の精神として掲げる本学ならではの、キリスト教主義と女性学・ジェンダー研究の対話の可能性を示唆するものとなりました。
討論者の小羽田誠治(一般教育部教授 東アジア近代史)のコメントと質問を受けて、パネルディスカッションでは、卒業生の遠藤琴里さん(2020年度学芸学部日本文学科卒)を含めたパネリストが「女子大学の魅力―歴史と現在」について語りました。フロアからの発言も交えて、女子大学ならではの教育環境、リベラルアーツ教育の意義、「愛ある知性」など、多面的な魅力を再発見する機会となりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

企画 本学ジェンダー教育研究センター設立準備委員会
主催 宮城学院女子大学
後援 宮城学院同窓会
(総合司会 栗原健、コーディネーター 天童睦子)

*本シンポジウムの内容は、映像資料でご覧いただけます。
1.学長スピーチ シンポジウム開催にあたって「キリスト教主義女子教育の建学の精神」
2.基調講演
「キリスト教主義の女子教育史:なぜ女子ミッションスクールは名門女学校になったのか?」佐々木啓子 電気通信大学 名誉教授 (専門 女子高等教育史)
3.指定討論者のコメント(小羽田誠治)
4.パネルディスカッション

 

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