本学ジェンダー教育研究センターは準備期間の2025年2月26日(水) 12時‐12:55 ランチタイムに、ジェンダーカフェ第1回を開催しました。
「地域を超えて「女性のエンパワーメント」を語ろう!」をテーマに、ゲストスピーカーに石本めぐみさん(特定非営利活動法人ウィメンズアイ 代表理事)を迎えて「女性のエンパワーメントとリーダーシップ:震災後の宮城から」と題して、支援出張先のトルコから発言していただきました。
石本めぐみさんは、東日本大震災を契機に、ボランティアで登米市の避難所や仮設住宅支援に携わり、2011年6月にRQ被災地女性支援センターを設立。その後、宮城県南三陸を拠点にウィメンズアイを立ち上げました。女性が自らをいかし、元気に活躍できるといヴィジョンを掲げて、東北を中心に女性を応援する活動に従事。地域のジェンダー課題を背景に、次世代女性プログラム「グラスルーツ・アカデミー東北」を主宰。2023年のW7日本でデジタル声明タスクフォースを主導するなど、国内外で活躍しています。
今回はJICAの依頼で訪れていた被災地トルコから、「地域女性のエンパワーメントについて語りました。地域を超えた被災地で生きる女性たちの共通項として、構造化されたジェンダー不均衡があり、実践的課題とともにローカルとグローバルをつなぐ視点を示しました。ウィメンズアイは2023年に気仙沼市と3年間の包括連携協定を締結して、女性とデジタルの調査・研修・就労プログラムを展開しています。震災後の地域づくり、女性の経済的自立、ケアの保障とジェンダー課題は現在進行形です。
コメンテーターには女性のリーダーシップ論に詳しい小林美恵子さん(東京女子大学現代教養学部国際英語学科特任教授)を迎えました。コンパクトに、女性とリーダーシップの枠組みを提示し、被災地の女性たちの支援活動から協働的リーダーシップの可能性を見出しました。
昼休みの短時間、オンラインの利点をいかし、地域や立場を超えて「地方から新たな女性のエンパワーメントとリーダーシップ」を語り合いました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
司会 石田依子(本学 一般教育部 教授)
スピーカー紹介 天童睦子(本学 名誉教授)
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