[ 学芸員課程 ] 「掛軸と巻物をあつかう―博物館での実習を前に特訓はじまる」

学芸員課程3年次の学生たちが実際の博物館現場に行って学ぶ「館務実習」の前に、ある「特訓」を受けることになっています。それは、「掛軸と巻物の取り扱い」です。
掛軸は、中国や日本で使われてきた独特の画面形式です。日本ではふつう床の間に掛けますが、床の間のある家にすんでいる人は、最近ではそれほど多くありません。掛軸など見たこともない学生もいるようです。
「特訓」では、「立派な床の間のある旧家のご主人の前で、愛蔵の品を見せていただく」という設定で、失礼のないように、作品に愛情を持って接することを学びます。
こうしてあらかじめ掛軸に慣れておくことで、現場での実習に多少とも自信を持って臨めることと期待しています。(画像では必ずしも模範的な扱いをしていない場面もあります。)