音楽科の卒業生の中には、教育現場はもちろん国内外で勉強を続け、演奏家として活躍したり、音楽ビジネス界で活動したり、一般企業へ就職しながら音楽との関わりを築いたり、多方面へ道を開拓している先輩がたくさんいます。
そんな先輩たちのお話を聞きながら、将来の可能性について考える企画「先輩に会おう!」シリーズ。
今回は高橋 絵里さん(ソプラノ)をお招きしました。
高橋さんは、音楽科を卒業後、オランダ・アムステルダム音楽院へ留学。帰国後は地元仙台を中心に多彩な演奏活動を展開し、その活動は高い評価を受け、平成25年度宮城県芸術選奨新人賞を受賞されました。
「継続」「努力」「タイミング」「人脈」の4つの言葉をキーワードに、音楽(歌)との出会い、宮城学院へ進学を決めた動機、留学のきっかけ、古楽の魅力に目覚めた出来事、様々な人との出会いによってどのように自分の道を切り拓いてきたかなど、ご自分の歩みを丁寧に語ってくださいました。
飾り気のない高橋さんのお人柄が伝わってきて、経験豊かな演奏家としての高橋さんの素顔の一端を垣間見ることができ、より身近な先輩として感じることができました。
お話の合間には、これまでの演奏会の様子を編集したDVDを見せてくださって、共演者をはじめ、様々な人との出会いが演奏の機会を広げ、キャリアを深めていくことを教えてくださいました。
参加した学生たちの感想
「卒業後、さらに学びを深めたり、経験を積み重ねることで新しい道を見つけたり、時間がかかっても挑戦し続ける勇気を持ち続けることが大切だと感じました。私も自分が本当にやりたいと思うことを見つけ、あきらめずに努力を続けていきたいです」
「同じ声楽専攻の先輩のお話を聞けてよかった。高校、大学時代のお話は、自分にも重なることがあり、参考になった」
「迷った時、あきらめそうになった時、今自分がやりたいことを自分自身に問い続けることが大切だと思った」
「“早く結果を残さなくては・・と焦らず、コツコツとしっかり学んでいきたい”という高橋さんのお話を聞き、心強く思いました」
「歌がいやになった時期があったこと、こんなに活躍していらっしゃる方でもそういうことがあったと知り、少しほっとしました。専攻に関係なく、どんなことにも興味を持って努力し続けることは大切だと思いました。自信がなくても勇気を持って様々なことに挑戦してみようと思います」
古楽の魅力を多くの人に知ってもらいたいと願い、新しいコンサートシリーズなど、次々とプロジェクトを計画中で、勉強はこれからも続く、と語る高橋さん。学生たちに多くの勇気を与えてくれました。今後のますますのご活躍を期待したいと思います。