2017年度第1回目の「特別教育計画」が開催されました。
ドイツ・ハノーファー国立音楽大学元教授で、ノルウェーを代表するピアニストのE.S.=ノックレベルグ先生が「エドヴァルド・グリーグ ロマンとフォークロアの融合」と題して、解説を交えながら演奏してくださいました。
グリーグの音楽解釈の第一人者で「グリーグ全ピアノ作品演奏解釈」(音楽之友社)を執筆している先生は、グリーグという一人の作曲家の人生をたどりながら、多様な作風を多角的に分析し、解説してくださいました。民族楽器の独特なリズムや音型を取り入れた作品やノルウェーの民謡を題材にした作品など、ノルウェー人である先生ならではのグリーグに対する熱い思いのこもったお話を聞くことができました。
愛らしいメロディの小品から「ピアノ協奏曲 イ短調」の華々しいカデンツァ、そしてロマンティックで情感あふれる壮大な作品「バラード 作品24」まで、色彩豊かな演奏を聴かせてくださいました。
ノックレベルグ先生は2001年以来2度目の来校でした。
今回は先生のお話と演奏を通して、グリーグという一人の作曲家の作品に深く触れることができました。
ノックレベルグ先生、ありがとうございました。