この3月で退職なさる野沢 真弓先生(ピアノ)が「ピアノの基礎テクニック:理想の“音色”を求めて」と題して、講演を行いました。
先生は大学卒業後、ドイツに留学され、恩師ライグラフ先生から受けた教えを心に刻みながら、音楽と向き合ってこられました。本学ではピアノの実技指導のほか、「ピアノ基礎テクニック」という授業を担当し、よい演奏に欠かせない基本的なテクニックや日々の練習の方法などをわかりやすく丁寧に教えてこられました。
第一印象からは厳しい先生、という印象をもたれますが、実はとても学生のことを思いやり、親身に相談に乗ってくださる先生です。そんな先生のお人柄が伝わるエピソードも、たくさん紹介されました。
先生の熱心な指導を受けた卒業生は数多く、国内外で活躍するピアニスト、教員、音楽指導者など、先生からの教えを糧にそれぞれの道を拓き、歩んでいます。会場にはそんな卒業生も大勢かけつけてくれました。
終了後、学生食堂で催された茶話会では、長年、同僚として共に音楽科のピアノ部門を牽引してこられた浅野繁名誉教授から労いの花束が。
野沢先生のこれまでの熱心なご指導に感謝の思いがあふれた一日でした。