食品栄養学科3年 中村彩香
サマーカレッジの活動も今年で3年目となり今年は学生が主体となって計画し、実行しました。
私は講座の担当になり、6つある講座のうち1つのリーダーを務めることになりました。講座は2日目の遊びが終わった後、MGの教員が80分間で各テーマに沿った授業を行います。今年は、勾玉づくり、虫取り、クッキー作り、スウェーデンの遊び体験、英語の歌遊びや手遊び、雪の結晶作りや氷釣りの6つの講座を用意しました。1日目の最後に、講座ごとに独自で考えた紹介PRを行い、子どもたちに受けてみたい講座を3つ選択してもらい、集計して1人1つの講座を決定しました。紹介PRによって子どもたちが特定の講座に偏って選択することを避けるため、前日に講座係全員で紹介PRの予行練習を行い確認し、意見を交換し合いました。その結果、子どもたちが選択した講座は偏ることなく、集計もスムーズに行うことができました。サマーカレッジでは、アレルギーを持っていたり経過観察をしながら行動したりする子どもには事前に申告してもらい、昼食やクッキー作り、遊びや遊歩道散策では学生が様子を見ながら行動していました。クッキー作りでは食品を扱うため、アレルギーを持っている子どもの希望も配慮しながら集計を行いました。
私は「雪と氷で遊ぼう」の講座で、子ども8名、学生3名、教員1名で、折り紙の切り絵での雪の結晶作りや、氷釣りの活動を行いました。先生は大変お忙しかったため、事前準備や切り絵については学生で行いました。子どもたちに授業のような形で教えることは初めてであり、切り絵にする雪の結晶や折り紙の模様、子どもへの接し方や教え方等、細かなところまで事前に話し合って当日を迎えました。サマーカレッジでは、子どもの豊かな想像力や好奇心を高め、自由に学ばせたり遊ばせたりすることを目的としているため、低学年にカッターを使わせるのは危険ではないか、時間内でいくつ作れるか、作る結晶はどの程度難しいものまで用意するか等、迷った点が多々ありました。
氷を釣る遊びは先生が説明を行い、子どもたちは最初どうやって釣るのか不思議そうな表情をしていましたが、実際に2~3個釣ってみると楽しく感じたようで、終わりの時間になってもその場から離れず続けたがる子どももいました。氷の上に先端を開いたたこひもを置き、その上から塩を少量かけて数秒待つと、その部分の融点が下がるために氷が溶けやすくなり、そこがくっついて固まった時に氷が釣れる仕組みになっています。「どうして釣れるのだろう、くっつくのだろう」という疑問から理科に興味を持つことをねらいとしていたので、「なんでー?どうしてー?」と聞く子どもたちに先生が仕組みを説明する様子を見て、大成功だ、ととても嬉しく感じました。
初めて学生が主体となってプログラムしたことで反省点は多々ありますが、最後の修了式での子どもたちの笑顔を見て、やって良かったと心から感じ、涙が出そうでした。来年は反省点を改善し、より良いサマーカレッジになるよう準備を進めたいと思っています。