「サマーカレッジ活動報告記~講座係での活動を通して~」
食品栄養学科 4年 粟野 志歩
今回私は、講座係のリーダーとしてサマーカレッジに参加しました。サマーカレッジ当日まで,メンバーと何度も話し合いを重ね,どうしたら子どもたちがもっと楽しんでくれるのか試行錯誤した日々は,私にとってとても刺激的でした。昨年は,当日のみの参加であったため,サマーカレッジに深く関わることが出来ませんでしたが,今年は,他学科の学生や後輩,先生方と交流して,非常に多くのことを学び,楽しく活動することができました。
講座係は人数が多く,前学期末の忙しさも重なり,集まりに全員が揃うことが少なく,全員で共有することが難しかったため,各講座のリーダーとの集まりを多く設けて各講座の状況等を共有するよう心がけました。講座係として特に良かったところは,講座係全体で各講座発表の練習時間を設け,自分が担当する講座以外の発表についても話し合い,共有することができたことです。当日の講座発表では,子どもたちに分かりやすく各講座の内容や希望に合った発表を行うことができたと思います。
また,今年は講座の数が全部で6つあり,講座ごとに担当の先生方と話し合いをし,事前学習をするなどして,準備を進めていきました。私は大平先生の講座「勾玉づくり」を担当しました。サマーカレッジ当日を迎えるにあたって,奥松島にある縄文村で事前学習をさせていただき,実際に勾玉づくりを体験したり,縄文土器づくりを見学したり,歴史資料館を見学し縄文時代の人々の生活を学んだりして,私たち自身が縄文時代の文化を体感することができました。事前学習を通して学んだことや体感したことが当日の「勾玉づくり」に活かされたと思います。
当日の勾玉づくりでは,夢中になり無言で一生懸命磨く子ども,勾玉の形がだんだんできていく様子を楽しそうに見つめながら取り組む子ども,「疲れた。」と諦めかけそうになりながらも頑張る子ども等,勾玉と向き合う様子がひとりひとり異なっていたことが面白かったです。また,「疲れた。」と何度か諦めかけそうになりながらも最後まで頑張って勾玉を磨いた子どもが,自分の作った勾玉が完成した時に,目を輝かせて「一生の宝物にする。」と言って喜ぶ姿がとても印象的でした。他にも「家に帰ったらまた作りたい。」,「家族に自慢する。」,「大切なお守りにする。」等,笑顔の子どもたちを見て胸がいっぱいになりました。磨くことを強要するのではなく,皆で励まし合いながら「一緒に磨こう。」と子どもに寄り添うことで,「疲れた。」と諦めかけていた子どもがだんだん積極的になっていく姿を見て,私は子どもに寄り添い,一緒に考えたり,一緒に行動したりすることが大切であると改めて学びました。
サマーカレッジを終え,楽しい思い出ばかりが思い出されますが,サマーカレッジ前日まで不安や悩みを抱えていたことも思い出されます。その不安や悩みを受け止めてくれたのは,メンバーの皆であり,不安を乗り越え楽しく活動することができたのは,メンバー,先生方,LACの山口さん,そして子どもたちのおかげであると感謝しています。
私は将来,養護教諭になりたいと考えているのですが,サマーカレッジでたくさんの子どもたちと共に過ごし,養護教諭になりたいという思いがより一層強くなりました。サマーカレッジを通して得た感動や学んだことを胸に,日々努力し続けていきたいです。