11月18日(日)、多賀城市文化センターにて、音楽科OG有志チャリティーコンサートが開催されました。
このコンサートは去年の東日本大震災を受け、音楽科OGの方が中心となって運営されているチャリティーコンサートです。今回、主催している音楽科OGの方からお誘いを頂き、音楽科学生有志14名が参加してきました。
今回で5回目を迎えるチャリティーコンサートは、OGによるソロ・デュオ演奏と、地元多賀城市民の方々による合唱が企画されていました。合唱は、多賀城市民の方、多賀城の小学生・高校生、音楽科OG・在学生で構成され、音楽科教授なかにしあかね先生作曲の「立ち止まって」「今日もひとつ」を、80名の合唱と先生ご自身の指揮で演奏しました。
当日のリハーサルでは、合唱団80名が初めて顔を合わせ、本番前の2時間で合唱曲を仕上げました。
音楽を創り上げていく途中、この合唱を誰に届けたいかを全員で考える機会がありました。小学生は「自分の思いを家族へ届けたい。大事な友達にも伝えたい」、高校生は「仲間と一緒に歌えることが幸せ。この思いを、会場にいる人と共有したい」、との意見が出ました。家族がそばにいてくれること、仲間がいること、皆で歌えること…。普段の当たり前が、いかに大切かということを改めて感じました。
本番は80名の気持ちが一つになり、会場いっぱいに合唱が響き渡りました。歌い手一人ひとりの思いが伝わり、客席で涙ぐむお客さんもいらっしゃいました。合唱に参加した私自身も、心の底から込み上げてくる感情があり、目頭が熱くなる程でした。
今回のチャリティーコンサートを通し、被災地の方と心を一つにする、貴重な体験ができました。このような機会を作っていただきました、音楽科OGの皆様に感謝申し上げます。
音楽科2年 宮城諒子