6月7日(木) 「みやぎ・わらすっこプロジェクト」から、被災したのびる幼稚園の親子遠足(八木山動物公園)の弁当支援の依頼を受け、親子28組と先生9名のお弁当を作りました。
現在も会社の倉庫を園舎として保育をされています。
幼児のお弁当は食べやすいようにごはんは「おにぎり」です。約100個のおにぎりとおかずを10時30分までに作らねばなりません。久しぶりのボランティアの要請に、みんな張り切ってチャレンジしました。
ボランティアは食品栄養学科3年高橋ゆり香、宍戸香月、鈴木利枝子、武内真理、有田潤、大沼有紗と平本です。料理を作り、弁当箱に詰め、布で包み、保冷箱に入れる・・さながら弁当工場のようでした。出来上がった弁当は「みやぎ・わらすっこプロジェクト」の方々(磯部裕子:本学児童教育学科、小島芳:みどりの森幼稚園)が八木山動物公園まで運んでくださいました。
弁当箱は親子2人分のおかずが入るものを新たに購入し、食べ終わったら持ち帰って活用していただくようにしました。お弁当を包む布もそうです。どうせ1回きりのことだから使い捨ての容器でよいという考え方もあるかもしれませんが、私たちはそうは考えません。人生で1回きりの食事だからこそ、きちんとした器に入れて、家庭的な手作り弁当を食べてもらいたいと思っています。
メニューは卵焼き、れんこん入りのつくね、肉じゃが、キャベツ・桜エビ・わかめのさっと煮、新人参とジャコのかき揚げ、ゆでアスパラ・空豆、オレンジです。旬の食材をなるべく使って、彩りのよいものにと考えました。おにぎりは鮭やわかめを少し混ぜ、おにぎり用パックでつつみました。さすが食品栄養学科の3年生です。次々に調理作業を進め、なんとか時間に間に合わせることができました。
食べてくださった方々からは「こんな手作りのお弁当が出るとは思わなかった。すごくうれしい!」との声をいただきました。参加された親子の半数は仮設住宅で暮らされているとのこと。昨年はできなかった親子遠足が今年はできただけでもうれしかったのに、手作りのお弁当まで食べることができてよかったと言っていただけました。これらの声に学生たちは「うれしーい!喜んでもらえたんだ」と、自分たちも幸せな気持ちになりました。久しぶりのボランティアで疲れましたが、ボランティア体験ならではのあたたかい気持ちの高まりを感じました。