本学では、東日本大震災の復興支援として「子どもたちに自然豊かなキャンパスで思いきり遊び、学び、表現してほしい」という思いから、2011年より「小学生のためのサマーカレッジ」を開催してきました。
今年度は、7月15日(日)・16日(月)の2日間、県内より72名の小学生が参加しました。
1日目は、せんだいメディアテーク等の設計で有名な建築家の伊東豊雄先生と、テキスタイルデザイナーの安東陽子先生をお招きし、表現講座「森の中に布のトンネルをつくろう」を行いました。
午前中、本学の緑ゆたかな遊歩道を歩いて、それぞれの“ふしぎ”や“きれい”を見つけました。
午後は、伊東豊雄先生が設計した本学付属認定こども園 森のこども園に移動し、
各自が見つけた木の葉や実を布に貼り、森の中に美しいトンネルをつくりました。
出来上がったら、みんなでトンネルを通って、外の景色を眺めました。
2日目は、本学の教授たちが各自の専門性をいかして、講座を行います。子どもたちの興味や関心に寄り添いながら「考える」ことを楽しむ学びを発展させていきました。
■「歌ってみよう!」
□ 井坂 惠先生(声楽)
■「絵巻の動物から物語をつくろう」
□ 井上 研一郎先生(美術)
■「森をクッキーで作ろう」
□ 平本 福子先生(調理学)
■「3Dペーパー建築をつくろう」
□ 本間 義規先生(建築学)
■「キッズ英語の歌とゲーム」
□ マーク・ヘレガスン先生(英語教育)
■「フランス文化でASOBO!」
□ 間瀬 幸江先生(フランス語とフランス文化)
■「みんなで協力して地球を救おう!」
□ 森 康浩先生(社会心理学)
自分が感じた小さな疑問をとことん追究するおもしろさ、学びこそが一番楽しい「遊び」なんだということを、子どもたちは発見します。
2日間の食事とおやつは、管理栄養士を目指す学生たちが中心となって考えたスペシャルメニューで、子どもたちにも大好評。
食後のあそびのじかんでは、中庭の池で行ういかだ遊びが大人気でした。
最後は、礼拝堂のおごそかな雰囲気の中、
虹色のシンフォニーの佐藤愛美さん、髙橋輝さん(本学音楽科卒業生)による弦楽演奏を聞き、
校長先生より修了証書を授与されました。
参加した小学生からは、
「表現講座で(トンネルを)作っているときはすごくわくわくして、完成したらうれしかった。」
「初めて会った子や、大学生の人と遊んだり、話ができて楽しかったです。ふだん体験できないことができて、うれしかったです。」
「(講座は)学校の勉強とは違って、とても興味がわいた。フランス語もっと勉強したい!」
など、うれしい感想が届いています。
教職員とともに企画運営を行った学生たちの報告は、また後日掲載いたしますので、お待ちくださいませ。