ボランティアに参加を希望する学生たちを対象に説明会が開催されました。
MG-LACが窓口となり、避難所や被災者のニーズに応じた大学生ボランティアを、復興支援活動を行っている様々な現場・団体へ紹介していますが、きちんとした準備と心構えを持って現場へ行ってほしいという説明がなされました。
告知の時間が短く、また交通手段などに難を抱える学生が多いなか、二日間で二百名を超える学生が、参加してくれました。大きな会議室に入りきれないほど多くの学生たち、そして自分の手で災害復興や被災者支援に貢献したいという意気込みで、会場は活気づきました。
説明会の第一部は、MG-LACを介したボランティア活動の解説およびボランティア希望者の登録や大学によるボランティア学生支援の説明。第二部が個別の派遣先や活動内容の紹介という構成でした。具体的にこのボランティアがしたいという個別の質問・相談も多く、学生たちの熱意が感じられました。
第1回:4月11日13:00~14:30 登録者数:167名
第2回:4月18日13:00~14:30 登録者数: 47名
第3回:5月18日17:10~18:30 登録者数: 78名
今回の災害復興ボランティアはLACの活動の一環ということもあり、「キャリア教育」で学生が就業力や社会人基礎力を養う上で大切な体験の一つだと捉えています。ただの説明会ではなく、学生にとって災害復興ボランティアが様々なことを学びよりよい人生を歩むため、考えるためのきっかけとなるようワークショップを取り入れました。ワークショップでは、自分がなぜボランティアをしようと思ったのか、またその体験を通じて何が得られるか、自分がどう成長するかといったことを考え、仲間と共有しました。ただボランティアをするというだけでなく、その体験について考え、振り返り、反省をしていくことで、自らのキャリア形成に生かしていくという、MGにおける自主活動の意義を、再確認する場ともなりました。
以下に、学生の声を一部抜粋してご紹介します。
【ボランティアをするきっかけ、理由】
「岩手宮城内陸地震の時、自分の地域は被災地として多くの人々に助けられました。なので、今度は少しでも力になれたらなと思いました。」
「私の実家に岩手県大船渡市に実家のある知人が避難してきたことがきっかけ。その知人が多くの知人や友人を亡くしており、とても辛い心境だったのですが、誰かが話を聞いてくれるだけでも心が少し安らぐと言っており、より多くの人に何かできないかと思いました。」
「宮城県に住んでいる自分が、今行動すべきだと感じました。知人の被害を聞くたび、その気持ちは強まりました。」
「何度も訪れたことのある石巻や南三陸町などが何もなくなっている映像を見て、すごくショックで自分は家があって、家族、友達が無事なことだけで幸せなんだと実感しました。自分も被災しましたが少しでもできることがあればしたいと強く思ったからです。」
【ボランティアをする目的】
「自発的に動くことを学ぶため」
「自分の強み、特技を生かし、今、求められることをする。それが復興につながると思うから。」
「この地震のことを忘れないため。」
「地域の方とつながりを持ち、共に復興に向け歩んでいくため。」
「同じ被災者でも程度は違うけど、弱い立場に置かれた人を少しでも楽にしてあげたいと思います。」
「一人でも多くの笑顔を取り戻せるように、そしてみんなで協力し合う中で人とのつながりの大切さを強く感じることができるから。」
「岩手・宮城内陸地震の際に沿岸部の方々にたくさん支援していただいたので、本当に小さな力かもしれないけれど、恩返しがしたいです。」