仙台市立南光台小学校での学習支援は、得るものが多く刺激的です。授業はもちろん、休み時間、給食、掃除、学校行事等、子どもたちと接する様々な場面があり、日々いろいろなことが時間や場所を選ばずに起こります。常に教員に必要なことを学ぶことができると感じています。
学生として学校教育に参加できることは私にとって大きな喜びであり、期待も大きかったのですが、同時に不安なことも多々ありました。特に活動を始めたばかりの頃は、まず自分の居場所、存在意義を見出すことが難しく、「今日はどのクラスに行けばいいのだろう」「どのタイミングで先生に聞こう」といった職員室でのことから、「子どもにこんなことを言われてしまったらどうしよう」「先生がいない時に子どもが騒ぎだしたらどうしよう」といった子どもの指導に関することまで様々でした。
そのような日々の悩みを受け止めてくれたのが、学校にいる先生方であり、子どもたちでした。朝、職員室に入ると、「おはようございます!今日もよろしくお願いします」と温かく声をかけてくれる先生、「今日は1年1組をお願いします!」と活動を提供してくれる先生、「先生、今日はありがどうございました、助かりました」と私の活動を認めてくれる先生が周りにいつもいてくれました。そして学級や廊下では、温かく優しい子どもたちが私の接し方、指導の仕方に対して素直に反応を示してくれました。自分が成長する上でも、子どもたちが成長するのと同じように「活動を見守ってくれる存在」「活動を認め、評価してくれる存在」がとても大切だということに改めて気づくことができました。
学習支援をしていて一つだけ気がかりなことがありました。それは、私たちの活動は大学の授業の関係で定期的ではなく、不定期での参加であり、行く時間、期間が限られているということです。慣れてきた頃に期間が空いてしまうので、子どもたちとうまく関わることができているのか、不安と疑問を抱いていました。
そのような時、自分の誕生日を迎える機会がありました。私の誕生日を知った子どもたちは、折り紙で作ったものをプレゼントしてくれたり、自分の大切にしているシールをくれたりしました。その子どもたちの行動を見た先生から、「今日の子どもたちからの自発的なプレゼントは、これまで恵美先生が子どもたちに一生懸命かかわってきたからこそだと思います。誰もがもらえるものではないと思います。短期間でも子どもを思う優しい心や真剣に向き合ってくれる人の気持ちはすぐに伝わるのですね。」とのお言葉をいただきました。学習支援に参加できるのは限られた時間だからこそ、いつでも全力で子どもたちと向き合ってきました。この言葉で、何か子どもたちに受け取ってもらえているものがあると知り、嬉しく思いました。
学習支援活動を通して子どもたちと関わることは、さまざまな面で責任を伴うことになります。それでも活動を続けることができたのは、「楽しい」という思いがあるからです。子どもたちと一緒に勉強したり、遊んだり、子どもたちにからかわれたり、先生方にいろいろなお話を伺ったり、振り返ってみると朝から放課後までほとんど休みなく動き回っているように思えます。学校って楽しい、子どもたちの笑顔が見たい、先生って魅力的だ、私は教員になりたいのだと改めて実感することができました。この活動で学んだことや感じたことを私の財産として、将来教員になったときに生かしていきたいと思います。
食品栄養学科3年 相澤 恵美