私は2012年12月から2013年3月まで、角田市の放課後学習ボランティアに参加しました。このボランティアは角田市内にある児童館へ出向き、小学校1年生から3年生までの子どもたちの放課後における宿題のサポートをするものです。主な目的は宿題を一緒にやることで、学習の習慣をつけることにあります。ですが、ほかにも遊んだり、お話をしたりと子どもたちとたくさんの触れ合いができるものとなりました。
私自身、今まで大学生活の中で授業や学友会執行部などの活動を通してたくさんの人に接してきました。しかし私より下の世代、特に小学生などの子どもと触れ合う機会がなく、何かチャンスはないものかと考えていたところに今回のボランティアを見つけました。
活動時間は冬休み期間中が10時から12時、平日が14時30分から16時30分のどちらも2時間です。冬休みは3日間連続、そして平日は毎週火曜日に同じ児童館に通いました。
その中で子どもと触れ合ったことがほとんどなかった私は、当初どう話しかけていいのかわかりませんでした。しかし宿題でできたところをほめる、名前で呼びかけるなど細やかなコミュニケーションがポイントであることに気が付き、積極的に話しかけるように心がけました。さらにすべてを私たち大人がやるのではなく、子どもたちにできるところは任せるようにと考えつつ動くように気を付けました。
その中で、子どもたちがわからなかった問題ができるようになったり、「また来てね」、「一緒に遊ぼう」と言われたりと打ち解けられたのは素直にうれしかったです。また先生方や日誌を通じて毎回コミュニケーションをとりながら進めるため、1回1回のボランティアを反省し、今回より次回をよりよく活動しようと気を引き締めることもできました。よって毎回の活動が自分を成長させてくれるよい機会となりました。このようなチャンスを設けてくださり角田市教育委員会の皆様そして児童館の先生方、本当にありがとうございました。
最後に、活動を通して何気ない遊びの中で、放射能や地震などの言葉も聞かれました。もしかすると大人の私たちが気づかないうちに、子どもたちはストレスを抱えているのだと思います。したがって、子どもたちが私たちにも安心して震災時のつらい体験も話せるようにしていくべきだと考えます。そう考えると私たちも震災を体験しているので、子どもたちとの間には共感があると思います。まずは怖かったことやつらかったことなどを話してもらえるように、こちらが温かい姿勢で接し、同じ震災を体験した一人の人間として共感をする。そんな子どもたちにそっと寄り添えるような時間も必要なのではないでしょうか。このように学習のサポートに加えて、心のケアも続けていくべきだと感じます。
人間文化学科2年 山田 愛子