宮城県内外から寄せられたはがきの仕分け作業に取り組む学生ら=宮城学院女子大
途上国の子どもや女性の支援に役立てようと、宮城学院女子大(仙台市青葉区)の学生グループが、書き損じの年賀状や余ったはがきの寄付を募っている。換金して教育環境の整備や自立援助などの事業に役立ててもらう。学生は「不要なはがきで命や暮らしを助けてほしい」と広く協力を呼び掛ける。
取り組むのは、国際支援活動の学生団体トライアングル。支援活動は、国際NGOプラン・インターナショナル(東京)が年末年始の年賀状シーズンに行うキャンペーンで、トライアングルは2014年から参加している。
学内外にポスターを貼ったり、回収箱を置いたりしてはがきを集める。10人ほどのメンバーが使用状況ごとに仕分け、最終的に国内で換金。女性の立場が弱いルワンダで、子どもの頃からの差別や偏見をなくす教育プロジェクトを支援する。
代表で国際文化学科2年の熊谷陽菜さん(20)は「身近にある要らない物が、大きな国際支援につながる。少ない枚数でも多くの人に参加してほしい」と話す。
16年は宮城学院女子大が7826枚集めたのをはじめ、東京都の中高一貫校、神奈川県や愛知県の大学など計7校が約5万1000枚を回収し、200万円をカンボジアの女性の職業訓練事業などに寄付した。
回収対象は未投函(とうかん)で消印のない郵便はがき(官製はがき)。封筒に入れ、28日までに送る。送り先は〒981-8557仙台市青葉区桜ケ丘9の1の1、宮城学院女子大トライアングル。連絡先はプラン・インターナショナル03(5481)7100。