児童教育学科3年 村山優衣・渡邊有紀
今回、私たちは初めてのサマーカレッジに、遊歩道係として参加しました。準備の時期は、大学のテストやレポート提出と重なる時期でもあったため学生も忙しかったのですが、全員で集まって活動をすることが難しかった分、仕事を分担しながらコツコツと準備をしてきました。
遊歩道のコースが決まってからは、その中でどのようなことに目を向けさせたいか、まずは私たちが感じることでいくつかの候補が挙げられました。しかし、実際の子どもの姿がない中で、子どもたちはどのようなことに興味関心を持ってくれるのか、どのようにすれば自然に諸感覚を働かせてくれるのか、ということを考えていくのは簡単なことではありませんでした。そのため、去年の子どもの様子を知らない私たちにとって、先輩からのアドバイスはとても参考になりました。何度も遊歩道を歩いているうちに、自然を様々な視点で見ることができるようになったように思います。
そして当日、子どもたちはたくさんのことを感じ、見つけ、考えてくれました。子どもの気づくことや疑問に思うことは、私たち大人の想像をはるかに超えるものばかりで、私たちに学びを与えてくれました。子どもたちが体全体で楽しむ姿を目にし、来年もまた来たいという声を聞き、それまでの苦労はこの笑顔の為にしてきたのだという達成感を味わうことができました。
改善点として、私たち自身、自然の知識が不足していたことが挙げられます。自然についての知識が有るか無いかによって、私たちの働きかけもまた違ってきます。もちろん、その知識を教えられるか否かということではありません。私たちが子どもたちより一歩先を知っていることで、子どもたちの感性をより豊かにさせる働きかけができたのではないかと思いました。来年も参加させていただけるのであれば、今回の活動で得ることのできた課題を生かし、さらによいものを作り上げていきたいと思っています。
何度も何度も遊歩道を歩きながら、“挑戦状”を作ったり、どこでどのような声がけをしていくかを考えたりし、これで本当に子どもたちは喜んでくれるだろうかと試行錯誤を重ねてきた時間は、何物にも代え難い、子どもたちの笑顔と、子どもたちとのかけがえのないふれあいの時間に繋がっていました。