自主活動プロジェクト「FAS」活動報告

食品栄養学科4年 大内美幸

FASはFood and smile!の略で、「食を通して笑顔に」という想いが込められています。

 ■活動の目的

食品栄養学科で栄養学と教育学を専門に学んでいる学生有志で集まり、実践力を養いたいという思いで活動を始めました。児童館にいる子どもたちを対象に栄養教育を行ったり、地元企業や地元住民の方々と連携し、地場産品を使ったレシピ開発など、地産地消の定着と地域の活性化のための活動に関わったりしています。

 ■参加人数

食品栄養学科  学生10名

 ■活動歴

2014年 2月19日、3月25日、11月13日

水の森児童館にて栄養教育(対象者:小学校低学年)

・「給食」をテーマに教育し、食材と給食に携わっている人に対して感謝の気持ちを養うことを目的とした。

・「野菜」をテーマに教育し、野菜の役割を理解して好き嫌いをなくすことを目的とした。

・「お米」をテーマに教育し、年々低下している米の消費量をあげるための啓発を目的とした。

 

2014年 4月4日~

海藻の一種「あかもく」をPRするためのレシピ開発(依頼者:株式会社シーフーズあかま)

現在、料理本発行の準備段階。

 

2014年 7月31日~

災害食プロジェクトにおけるレシピ開発(依頼者:コミュニティ・4・チルドレン)

角田市の特産物である梅・豆・米を使ったレシピを開発。

 

2014年 8月8日

日吉台公民館にて栄養教育(対象者:小学校全学年)

「赤・黄・緑の食べ物」をテーマに教育し、バランスよく食べることの大切さを理解することを目的とした。

 

2015年 3月25日

柴田町にて炊き出し体験会の実施(共催:柴田町社会福祉協議会、コミュニティ・4・チルドレン)

柴田町の住民の方々と炊き出しの体験をし、地域の災害時における「共助力」を高めることを目指した。

 

2015年 3月25日

児童健全育成推進財団が発行する「じどうかん」にレシピが掲載

FASが考案した災害食のレシピ(角田市の特産品を使用したもの)が掲載された。

 

2015年 3月30日

角田市にて小学校低学年向け料理教室の開催(共催:角田市社会福祉協議会、コミュニティ・4・チルドレン)

角田市の児童と一緒に、角田市の特産品である「梅・豆・米」を使用した食事を作った。

 

 

■災害食プロジェクトについて

一般社団法人コミュニティ・4・チルドレンと連携して、活動を行いました。東日本大震災によって明らかになった災害時の食問題を解決するための活動です。柴田町では、柴田町社会福祉協議会の協力のもと、民生委員や婦人防火クラブの方々から震災当時の炊き出しや食事の実際についてお話を伺いました。その後、聞き取り調査で得た「これから必要な炊き出しの力」を身に付けるために、地域住民の方々と一緒に炊き出し体験を行い、地域住民の方々に日頃の備えの大切さを伝えることができました。また、角田市では災害が発生した時に役立つレシピを使った子ども向けのお料理教室を開催し、子どもたちの自助力と共助力に貢献することができました。料理教室で作った食事は、災害時に役立つだけでなく角田市の特産品(梅・豆・米)を使用しているので、地産地消の定着も期待できます。料理教室で作ったメニューのうち、「梅入りだまこ汁」は児童健全育成推進財団の発行する「じどうかん」にレシピが掲載され、全国へ向けた災害食プロジェクトとなりました。

多くの方のご支援のおかげで活動を行うことができました。ご協力いただいた全ての方に、この場をお借りして御礼申し上げます。