食品栄養学科 2年 竹島 愛葉
私は食事係として、このサマーカレッジに参加しました。
食事係の主な仕事は、食事・おやつの献立・配膳、森のレストランの装飾です。
食事の献立は、試作を2回行った結果、1日目のメニューはごはん・2種類カレー・コーンスープとなりました。カレーは残飯が少なく、添えた野菜も苦手だと言いながらも子どもたちが食べてくれたということを耳にして嬉しく思いました。2日目のメニューはライスサラダ・ハニーローストポーク・かぼちゃサラダ・枝豆の冷製スープです。この日は全体的に残飯が多かったです。理由は、ブロッコリーの味付けが薄かったことと、ご飯とお肉の量が多かったためと考えられます。メンバー全員が子供の嗜好と食べられる量についてもっと考慮すべきと反省しました。
おやつは、1日目はパンナコッタ(乳製品アレルギーの子は豆乳のパンナコッタを提供)、2日目は抹茶・ココア・プレーンの三色スノーボウル(小麦粉アレルギーの子は全粒粉で作り、見分けしやすいように3つともプレーンで提供)を提供しました。今年は調理実習室が使用できなかったため、おやつも生協さんに調理していただきました。そのため、昼食の片付けを終えた後に、少しですが子どもたちとサマーカレッジのプログラムに参加することができました。
全体の装飾は、異物混入を防ぎたいとの要望もあったことから、できるだけ虫が入らぬよう人工物も使用して森を作ろうと考えました。また七夕まつりが近かったため、私たちは「森のレストランでの七夕」をコンセプトに装飾物を作成していました。本番前日に先生方からのご指導もいただき、本物の森に近い雰囲気のある装飾をすることができました。今回は直前のやり直しなどもあったため、装飾を準備する前の段階で一度先生と店長さんに装飾案を提出し、目を通していただくべきでした。そして今年も竹のアーチを作りましたが、去年の半分以下の本数での挑戦でした。そのため、光和さんからいただいた葉つきの枝をアーチに加えて去年のものに見劣りしないようにみんなで試行錯誤しながら設置しました。光和さんには寮の裏に連れて行ってもらったり、竹や枝を切ってもらったりして大変助けていただきました。
食事係は1日中ピエリスにいたため、お昼とおやつの時間しかサマーカレッジの全体を見ることができなかったのですが、班についていたメンバーのみんなは声掛けがとても上手で、おかげさまで子どもたちがたくさん食べてくれていました。
私たちは、子どもたちがなにを食べたいか、なにを提供すれば喜んでもらえるかを一番に考えながら話し合いを進めました。ですが、アレルギーを考慮しなければいけないことやピエリスで提供出来る料理の限界を考慮しなければならなかったことが大変でした。また、試作をしてもおいしいものができずに何度も心が折れかけました。ですが、子どもたちの笑顔がみたいという一心で案を出し合い、生協の店長さんにぎりぎりまで待っていただいて提供できるまでにこぎつけたのです。サマーカレッジ当日のお昼ごはんとおやつの時間はとても幸せな時間でした。子どもたちが「おいしい!」と言ってわたしたちが考えたごはんを笑顔で食べてくれているのです。完食する子やおかわりまでしてくれる子もいて、みんなを抱きしめたくなりました。
食事係は他の係より、たくさんの人と接する機会をいただけました。協力していただいた方々が1人でも欠けていたら、サマーカレッジの食事は成り立っていません。子どもたちの笑顔は私たちの原動力になり、光和さん、生協店長さん等の助けは私たちの機動力となりました。活動期間は反省ばかりの毎日でしたが、私たちは全力で裏方の仕事をやりきりました。11人全員で最後まで頑張れたことに誇りを持っています。メンバーのみんなとサマーカレッジに関わる全てのひとには感謝を伝えきれません。笑顔あふれる活動になって本当に良かったです。ありがとうございました。