日本文学科キャリア講座「自己理解を深めよう―人生すごろく「金の糸」体験―」を開催しました

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12月2日(金)、日本文学科では学科独自のキャリア講座を開催しました。その名も「自己理解を深めよう―人生すごろく「金の糸」体験―」。ワークショップ形式のキャリア講座で、講師兼ファシリテーターは大場綾さん。キャリアコンサルタントであり公認心理師でもある大場さんは日本文学科の卒業生です。

皆さんは自分のことがわかりますか?

就職活動に関する悩みの中でよく耳にするのが「自分がわからない」というものです。そのような相談に応えるべく開発されたゲームがあります。

その名も、人生すごろく「金の糸」。

今回はこの「金の糸」を体験しながら、ゲーム形式で楽しく自己理解を深めることになりました。

o3関西にある大学とJCDA(日本キャリア開発協会)が開発した「金の糸」は、すごろくの形をした自己探索ツールです。小学生、中学生、高校生、大学生の4つのステージにわかれ、普通のすごろくのようにサイコロを振ってマスを進めますが、そのマスに工夫がされています。たとえば小学生のステージでは、「当時、流行っていた遊びは?」や「小学校時代やり直したいことは?」といったマスが用意され、そちらに止まれば参加者全員が質問に答えます。その際にはただ流行っていた遊びを答えるだけでなく、そのことにまつわる具体的なエピソードやその時どう思ったかについても話します。

マス目によっては、メンバーから拍手をもらったり、もう少し踏み込んだ質問をもらったり、あえてネガティブな体験を語ったりすることもあります。時にはメンバーからフィードバックをもらうことで、他者から見た自分に気づくことができます。

o2過去の自分について語ることは自分自身を振り返ること。その時感じた自分の気持ちを大事に思い出します。どのように感じて、どのように行動したのか。過去の様々な経験が自分らしさを形作っていきます。一見繋がりのないように見える過去の経験には、実は共通していることがあります。そしてそれらが全て現在の自分に繋がっていることに、金の糸になっていることに気づくのです。同時にメンバーの話に耳を傾けることで、それぞれの違いを意識し、他者理解から多様な価値観を受け止めていくこともできます。

つまり、ただのすごろくではないのです。

最後には大場さんオリジナルの、メンバー同士による言葉の贈り物も行いました。あたたかい言葉を頂きましたね。

時間の関係で小学生のステージしかできませんでしたが、参加者の皆さんからは次のステージもやってみたいという声が。その気持ちよくわかります。
大場さん、この度も貴重な時間を提供してくださりありがとうございました。いつも日本文学科の学生に寄り添ってくださり感謝しております。