12月9日(金)、日本文学科では今年最後のキャリア講座「日本語教師のお仕事」を実施しました。講師には2017年度に日本文学科を卒業した日本語教師の大友茉那さんをお迎えしました。
大友さんは大学卒業後、本学大学院でさらに学びを深めます。その後、国際交流基金が行っている日本語専門家の海外派遣に応募。日本語指導助手としてマレーシアのマラヤ大学予備教育センターで日本語や日本の文化を教えました。そして、この秋に任期を終え日本に帰国したばかりです。
日本語教師とはどのような仕事なのか。誰に教え、どこで教えるのか。参加者に確認しながら話を進めて行きます。大友さんが日本語を教えたマレーシアという国は多民族国家であり、様々な文化や宗教が共存しています。日本人である大友さんにとって、そのことは良い影響をもたらしたそうです。日本人だからといって特別扱いされるわけでもなく、変に注目を集めるわけでもない。過ごしやすかったと大友さんは話してくださいました。ちなみに食事も大変美味しかったとのこと。
マラヤ大学予備教育センターでのお仕事の種類も興味深かったです。日本語を教えることは当然ですが、それ以外にイベントの企画や運営、備品・PC関連の管理なども行ったそうです。また、学生指導も担当されたということでした。
2年間異国の地で日本語を教えた大友さんですが、自分の最終的な夢は日本で外国にルーツのある子どもに日本語を教えること。夢の実現のためにも大友さんは帰国します。そうしてなんとこの冬からは県外で大学職員になります。大学には留学生センターがありますね。大友さんの経験は役に立つのではないでしょうか。
マレーシアで全力投球された大友さん。学生時代の大友さんを彷彿とさせます。学生時代には勉強と同時に日本文学会の活動、ボランティア活動、そしてアルバイトに力を注ぎました。オープンキャンパスの手伝いも積極的に行ってくれましたが、それが大学職員に対して興味を持つキッカケになったそうです。また、外国人の子どもたちに学習支援を行うことで日本語教師としての気持ちが高まりました。つまり、学生時代の経験が今の大友さんを形作っているわけです。
もちろん失敗談もあります。だからこそ、参加した後輩たちに対し、大学生のうちにやっておいた方がいいことを具体的にアドバイスしてくださいました。何一つ無駄なことはないのです。
日本語教師として海外で活躍されていた大友さんですが、この冬からは大学職員に転職します。
日本語教師から大学職員へ。
大友さんの新たなスタートを応援したいと思います。また母校に遊びに来てくださいね。大友さん、お忙しいなか貴重な体験談を教えてくださり本当にありがとうございました。