日本文学科の日本語教員養成課程では今年度、東北国際教育センターシエット(https://ciet.jp/ja/)と連携した交流プログラムを実施しています。東北国際教育センターシエットは2021年4月に宮城県黒川郡大郷町に開所した、技能実習生と特定技能の入国者を対象とした新しい日本語研修センターです。
6月10日には、センター長の玉腰先生と日本語専任講師の横尾先生が本学に来てくださり、日本語教育ゼミで技能実習生の制度とセンターで行っている日本語教育について特別レクチャーをしてくださいました。大変豊富な資料をもとに、日本社会における技能実習生受け入れの歴史と現状の課題、センターがオリジナルに開発した教材とカリキュラムについてお話いただき、学生たちからもたくさん質問が出て、大変充実した時間を過ごしました。
6月30日には、本学の学生たちがセンターを訪れ、100分の交流授業を企画、実施させていただきました。日本語教育専攻の大学院生二名がメインで活動内容を考え、準備、進行を行い、学部3年生もアシスタントで授業を支えました。授業に参加した技能実習生の皆さんは30~40代のフィリピンから来た土木専門の実習生の方々15名です。全ての方が明るく、とてもフレンドリーな雰囲気で、私たちを迎えてくれました。交流授業の内容はこれまで習った日本語をたくさん使ってもらいながら、楽しんでもらうことを目的とした日本語ゲーム大会です。AチームとBチームに分かれ、文字かくれんぼゲーム、スリーヒント単語当てゲーム、すごろく会話ゲームなど、さまざまゲームをやさしい日本語と英語を織り交ぜながら進行しました。実習生の皆さんは、こちらが驚くほど楽しそうに最後まで参加してくれ、大変盛り上がりました。授業の後、「最高でした」「また会いたい」「日本語楽しい」というコメントもいただくことができました。活動を盛り上げてくれる技能実習生の皆さんとセンターの先生方のサポートに感謝しながら、とても幸せな気持ちで活動を終えることができました。