九里順子先生最終講義を開催しました

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令和4年1月26日(水)、日本文学科では日本文学会と共催で、今年度をもって退職される九里順子先生の最終講義を開催しました。新型コロナウイルス感染者が増える中での開催はとても制限が多かったですが、それでも対面遠隔どちらにも多くの人にお集まりいただきました。当日は卒業生の皆さまからお花もたくさん届き、会場はうっとりするような香りに包まれました。

「情況と詩――木下夕爾と秋谷豊――」と題して行われた最終講義では、九里先生は何よりもまず時代背景について丁寧に教えてくださいました。そこから詩人 木下夕爾と秋谷豊の紹介へ移り、それぞれの代表的な詩をいくつか取り上げての解釈・考察を行い、最後にもう一度時代背景へと戻り、この時代が人々に与えた影響などについて詳しくお話しいただきました。

九里先生による詩の解釈は非常に訴えかけるものがあり、参加された方々は皆、先生のお話に耳を傾けながら資料を目で追い続けました。先生の声にはドラマチックなほどの抑揚があり、いつしか先生の世界に吸い込まれていくような感覚に陥りました。

九里先生のこうした情熱溢れる授業を拝聴できるのもこれで最後となりました。とても寂しい気持ちが拭えませんが、九里先生は最後まで九里先生だった、と最終講義を通して実感したのも事実。

この春、九里先生は生まれ故郷にお戻りになります。宮城学院女子大学学芸学部日本文学科教職員学生一同、先生の益々のご活躍をお祈り申し上げます。先生、これからもどうかお元気で。長い間、本当にありがとうございました。

 

*今回の最終講義の様子をZoomで中継した際に録画した動画をYouTubeにアップロードしました。音声が途切れたり、映像が乱れたりする箇所がございますが、宜しければご覧ください。その際には、こちらの最終講義資料もご一緒にどうぞ。

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