2021年度、日本語教育を専攻する3年生の澤邉ゼミでは、国内外5大学の学生たちと協働して行う、「絵本読み聞かせプロジェクト」を行ってきました。
参加する子どもたちの多くは、日本、韓国、中国、ベトナムなど様々な国に暮らす2歳から13歳の子どもたちです。それぞれの大学の学生たちは専門を活かして、絵本を日本語・韓国語・中国語・ベトナム語に翻訳し、本学科の学生たちはそれらを外国人にもわかりやすい「やさしい日本語」に書き換えました。また、本学現代ビジネス学科のベトナム人留学生もゼミのチームに参加し、ベトナム語への翻訳や読み聞かせを行いました。さらに、子どもたちに絵本を読み聞かせるだけでなく、その絵本の内容をもとに多様なことばや文化に触れられるアクティビティを考え、子どもたちが楽しめるプログラムになるよう、他大学の学生とともに話し合い、リハーサルを重ねて本番に臨みました。その努力の成果もあり、子どもたちは「楽しかった」「いろんな国の友達と会えるのは楽しい」「はじめて知った外国語もあって、興味がわいた」など、大変喜んでくれました。
絵本読み聞かせ会は全7回シリーズで開催してきましたが、そのうち、千葉県にある城西国際大学と協働して行った12月18日の絵本読み聞かせ会の様子が、2022年1月12日と1月17日にチバテレの「ニュースこんぱす」「newsチバ」など首都圏のテレビで特集として扱われました。このプロジェクトは、子どもたちの「また参加したい!」という要望に応えて、来年度から5大学の学生有志による、より学生主体の会として継続、発展していく予定です。