日本文学科キャリア講座「モモとめぐる自分時間の旅~児童書『Momo』が教えてくれる私達のキャリア~」を開催しました

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10月23日(金)、日本文学科では1~3年生を対象にキャリア講座を開催しました。今年度3回目になる講座もオンライン(Zoom)で実施し、61名の学生が視聴しました。

講師は毎回お世話になっている大場綾さん。日本文学科の卒業生で、キャリアコンサルタントとして幅広く活躍されている頼りになる先輩です。

文学好きな学生が多い日本文学科にピッタリのテーマで開催してくださった大場さん。ドイツの作家ミヒャエル・エンデによる児童文学作品『モモ』が題材となりました。有名な作品であり、参加した学生の中にも読んだ経験がある方がおりましたね。

『モモ』と絡めたキャリア形成の話に学生たちは熱心に耳を傾けました。Zoomならではの利点を活かしたワークも途中に挟みながら、「自己概念」のお話、「ありたい自分」と「なりたい自分」の違いについてのお話、「自己分析」のやり方、そして就職とは何なのかというお話に、参加した学生たちは大変感銘を受けたようでした。

最後に1年生が寄せてくれた感想をひとつ紹介いたします。

「今回のキャリア講座に参加して、様々なことに気づかされました。私はこの児童書を読んだことが無かったのですが、灰色の男たちが奪った時間を質量に見立てている場面では無駄があると言っていたところでハッとさせられました。本来であれば時間は質量には代えられないかけがえのないものだと思います。しかし、質量に変えることによって自分の生活ぶりが可視化されていたところが印象的でした。先生も仰っていましたが、一度自分の生活を振り返ってみたりやりたいことや目指したいことがあったりしたらまずは紙に書いてみようと思います。そうすることによって自己分析ができ、自分のなりたいものやありたい姿もはっきりとしてくるのかなと思いました。また、冒頭で自分を否定しないで下さいと仰られていたことも印象に残っています。自分を否定してしまうのは、否定したくてしているのではなく自分に自信が無かったり認めることができなかったりするからだと思っています。「おれはおれなんだ。おれという人間はひとりしかいない、だからおれはおれなりに、この世の中で大切な者なんだ。」という言葉が心に残りました。成長していくためにはまず自分を認めてあげなければいけないと思ったので、否定する前に一度自分を振り返ってみることも大切だなと思いました。私はまだ一年生で就職活動までは時間がありますが、今日学んだことを忘れずに過ごしていきたいと思います。」

日本文学科の皆さん、次の大場さんの講座もお楽しみに!