12月11日(水)、日本文学科では今年度3回目になるキャリア講座を開催しました。講師には日本文学科の学生にはお馴染みでしょうか、仙台の有名な情報雑誌『せんだいタウン情報S-style』や大人のためのプレミアムマガジン『Kappo』を発行する出版社「プレスアート」で編集長を務める梅津文代先生をお迎えしました。
『せんだいタウン情報S-style』や『Kappo』をテキストに、梅津先生は編集者のお仕事について具体的に教えてくださいました。雑誌はどのような点に注意しながら、どういう工程を経て作られていくのか。大事な作業である「ラフ」の起こし方を、梅津先生が実際に描いたラフを見ながら学び、イメージを掴みました。
『せんだいタウン情報S-style』や『Kappo』の人気企画を紹介していただき、その中のひとつを題材に、各自キャッチコピーを考えました。もちろんキャッチコピーを考える上でのポイントをおさえつつ。読者の目を引きつけ、次へ次へと本文を追いかけたくなるようなキャッチコピーが理想です。学生が各自発表したキャッチコピーの中には、梅津先生にそのまま使えるのではないかと褒めていただいたものもありましたね。キャッチコピーに正解というものはなく、「要約タイプ」「コメントタイプ」「飛躍タイプ」の3種類にわけて作り方を教わりました。
最後には、編集者以外で雑誌に関わる仕事がどれだけ多岐にわたるかを伺いました。参加した学生からは様々な感想が寄せられました。「編集者の仕事内容に迫ったことは今まで一度もなかったので、新たな発見があって面白かった。」「語彙力が必要なことがわかった。」「取材で会って間もない人からディープな話を引き出すコミュニケーション能力と人当たりの良さも必要であることは少し意外だったので、言葉の選び方も普段から気をつけているのだろうと思った。」「キャッチコピーを考えるワークショップをやってみて、何を伝えるのか、どう伝えるのか、それをどう表現するのかなどたくさん考えることがあるのだとわかった。」「プロの人はすごいと思った。」「“伝える”という仕事の難しさ、面白さを改めて感じることができた。」「貴重なお話、貴重な体験、ありがとうございました。」
梅津先生、この度も貴重なお話を本当にありがとうございました。