「身体表現B」の連続講義が行われました

2019shino-8

日本文学科では毎年夏休みの期間に「身体表現B」の連続講義を実施しています。日本には、能狂言、歌舞伎、文楽など、世界に誇る伝統芸能が存在しますが、それらは現代劇の現場とは乖離しているのが現状であり、現代劇創作に直結しているとは言い難いです。そこで伝統的な演劇の手法と現代劇の表現をいかに関連させていくかにも着目し、伝統的演劇と現代劇をまたいだ総合的な表現力の獲得を目指すのが「身体表現B」です(篠本先生談)。

講師には「遊戯空間」を主宰され、俳優、演出家でもある篠本賢一先生をお迎えしています。

学生たちは演劇エクササイズを通して「身体表現」について実践的に学びを深めていきます。「外郎売」によるエクササイズでは特に聞き手の心を動かす語り掛けについて学んだり、「コント」によるエクササイズでは「感情移入型」と「類型描写型」の演技の違いについて学んだり。「シェイクスピア」によるエクササイズでは『マクベス』の一場面を演じます。対話形式のエクササイズにより、自己表現力やコミュニケーション力を磨きます。

6日間にわたる連続講義の最終日には発表会も行われました。学生たちの生き生きとした表情が6日間の全てを物語っていました。篠本先生、今年もお世話になりました。ありがとうございました。また、宜しくお願いいたします。