日本が誇る伝統芸能のひとつで、2008年に世界無形遺産に登録された「能」。
日本文学科では、伝統文化教育プログラムの一環として、「知る」「観る」「体験する」の三段階で「能」を学ぶ機会を設けています。
一年を通して実施される日本文学科の伝統文化教育プログラム。そのフィナーレを飾るのが「能の実技体験講座」です。今年度は2月20日から22日にかけて開催されました。
講師はもちろん、日本文学科お馴染みの喜多流能楽師 佐藤寛泰 先生、今回の課題は「草紙洗小町」です。
「能の実技体験講座」には、学年問わず日本文学科の学生なら誰でも参加できますが、今回は1年生の参加者が非常に多い講座となりました。
何かも初めての体験でしょうから、初日は佐藤先生がお手本として披露してくださった謡と仕舞に圧倒され、思わず身体が固まってしまった人もいるようです。
扇を広げるにも一苦労、隣の学生とぶつからないように距離を取るのにも手間取っていましたね。初々しさとぎこちなさが入り混じり、さぞかし不安なスタートとなったことでしょう。それでも参加者たちは、3日間、休むことなく稽古を続けました。
そして……
わずか3日間の短期講座ではありますが、最終日に行われた発表会では、見違えるほど上達していました。
成果発表会には「早期合格者の集い」に参加した高校生の皆さんにも足を運んでいただきました。この中から何人か、来年度開催される講座に参加するかもしれませんね。真剣な眼差しで見学する様子に、期待を抱いてしまいます。
「能の実技体験講座」に参加すると美しい姿勢や立ち振る舞いが身につき、就活にも役立つと評判です。
日本文学科独自の伝統文化教育プログラム。日本文学科だから学べる伝統文化。
さあ、次はあなたの出番です。