2016年4月、日本文学科に設置されている日本語教員養成課程が開設10周年を迎えました。
日本語教育ゼミはこれまで130名に及ぶ卒業生を輩出し、その中には日本語教員として世界の色々な国で日本語を教えた経験を持つ卒業生が多く含まれます。
7月9日に10周年を記念して開催された「日本語教師としてのキャリアを考えるシンポジウム」には、そのような日本語教師として活躍する(した)卒業生たちが登壇者として集まりました。
そして、先輩たちの生の声を聞こうと、日本語教育を学ぶ2年生~4年生やこれから学ぼうとしている1年生が参加しました。
登壇者である先輩たちの話は、この道を目指す在学生にとって非常に勉強になるものばかりだったことでしょう。
共通の話題として、学生時代、ボランティアに積極的に参加した話があがりました。日本語関係のボランティアや国際交流関係のボランティアへの参加。そういった交流を通して、ますます外国の方に日本語や日本の文化を教えたいという思いが育まれていったそうです。
日本語教員養成課程で実施されている韓国研修旅行や名古屋研修旅行の話も出ました。今年度の夏に韓国研修旅行が予定されていますので、参加する在学生たちはより期待が膨らんだと思います。
学生の頃からすでに、日本語学校で非常勤として勤めていた先輩が多いことにも驚かされました。自分の勉強もしながら、日本語を教えることはとても大変だったはずです。
学業と両立し、大学卒業後に晴れて日本語教師としての一歩を踏み出すことにも、覚悟が必要だったかもしれません。日々試行錯誤しながらひとつひとつ壁を乗り越え、様々な経験を積み続ける先輩たちは、最後に将来の夢を目を輝かせながら語ってくれました。
質疑応答にも自分の体験談を織り交ぜながらにこやかに答えてくれた先輩たち。シンポジウム終了後には、日本文学科図書室に場所を移して茶話会が行われました。美味しいお菓子をいただきながら情報交換もたくさんでき、お喋りに花が咲いたようです。
日本語教員養成課程が開設20周年を迎える日、本日開催されたシンポジウムに参加していた在学生たちの中に登壇者はいるでしょうか。その姿を今から待ち遠しく思います。
お集まりいただいた皆さん、ありがとうございました。