今年も日本文学科伝統文化教育プログラムの幕が上がりました。
6月8日(水)、ハンセン記念ホールを舞台に能の特別講義を行いました。聴講自由ということで、「日本文化史」受講者を中心に、一般の方々にもご来場いただき、ハンセン記念ホールはほぼ満席でした。
本日の講師は喜多流能楽師の佐藤寛泰 師です。
大学に入学して初めて能の世界に触れた学生たちにとって、寛泰 師の「能楽入門」は丁寧で分かりやすく、とても興味深かったようです。質問コーナーでは盛んに手が挙がり、びっくりするぐらい非常に活発なやりとりが見られました。
講義の内容も盛り沢山。貴重な能面をつけさせていただいたり、扇を手に能の所作を学んだり、謡の稽古をしていただいたり……、自ら立候補してステージに上がった学生たちはみな一生懸命でしたが、当然のことながら、なかなか難しく……そう簡単には(笑)
最後は、寛泰 師が「羽衣」を舞ってくださいました。ホール全体に響き渡る朗々とした声、優雅な仕舞。客席の視線はまっすぐステージに注がれ、無我夢中で見つめた能の世界。舞が終わって現実に戻った瞬間、ちょっと寂しい…と感じてしまった学生も大勢いたのではないでしょうか。
次回(秋)は「能を観る!」と題し、実際に能を観劇しに行きましょう。